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【嫌韓】韓国経済阿鼻叫喚 44 借金生活を選ぶ韓国人

「中央日報」(2015年8月26日付)は次のように伝えた。

「韓国の負債は6月末で1130兆5000億ウォン (約114兆700億円)と、史上最大を更新した。

韓国銀行が8月25日に発表した「2015年4から6月期中の家計信用(暫定)」によると、

国民の家計負債を示す家計信用は6月末現在で1130兆5000億ウォンの残額を記録した。

これは前年同期より94兆6000億音(9.1%)増加した水準だ。

今年3月末と比較しても32兆2000億ウォン(2.9%)増加した。

前期比増加分は、韓銀が家計信用の統計を取り始めた2002年10から12月期以降、

過去最大となる」。

韓国の家計債務は、2015年6月末で約114兆700億円にも達し史上最大を更新した。

これは、韓国の政策金利が年率1.5%と過去最低水準にまで引き下げられている結果だ。

個人が借りやすい金融環境になっていることの反映である。

四半期別では、2002年10から12月期以降、過去最大になると言う。

金利が過去最低であるから、個人の借り入れ残高も過去最高になっている。

一見、当たり前の話に聞こえるが、実態はそんなに簡単なものではない。

世界の金融危機が本格化して、韓国政府がウォン相場維持のため利上げに踏み切れば、

個人債務はたちまち返済不能に陥る。

過去にそうした事自体があるだけに、韓国の金融当局は事前に身構えるのであろう。

問題は、個人債務が消費に使われている点である。

健全な消費は借入金でなく、所得増加によって賄われるべきものである。

それが韓国では、借入金を消費に回すと言う「異常」行動に出ているのだ。

「ハンドツーマウス」(手から口へ)と言う「たけのこ生活」になっている。

日本と比べればここが、韓国社会の「異常現象」という点である。

「イジョヨル韓銀総裁は最近、家計負債の急増でマクロ経済リスクが

拡大する可能性があるとの懸念を表明したばかりだ。

イ総裁は今月20日、「政策金利の水準が下がって家計負債の増加が拡大した。

これに伴って金融システムリスクだけでなく商品余力の弱化などマクロ経済的なリスクも高まっている」

として注意をしている旨を明らかにした」個人債務の増加が、なぜ金融システムリスクに関わるのか。

個人の借入金を増やしても、所得増加の裏付けがなければ、返済期になって立ち往生する。

金融機関にとっては不良債権の発生になる。

当然、金融機関経営に多大な影響与える。

金融機関は不良債権の圧迫によって新規融資が困難になる。

それは、韓国経済の資金循環がうまく回らない事態を招くのだ。

韓国経済はこうした金融システムの弱体化と、マクロ全体の生産性向上に障害をもたらす。

以上の関連は、次のような構図となって表せる。

(1)個人による安易な借り入れと返済不能→ (2)不良債権発生→ (3)新規融資の停滞→

(4)マクロ経済の停滞=不況である。

個人債務の返済不能が、「蟻の一穴」となって韓国経済と言う堤防が崩れる話になって拡大していくのである。

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【嫌韓】韓国経済阿鼻叫喚 43 「お馴染み」金融危機説が出始めた脆弱な経済構造

世界経済が揺れ始めると、必ず出てくるのは韓国の金融危機説である。

中国発の「経済危機」が世界中に伝搬する過程で早速、韓国が槍玉にあがっている。

まさに、毎度お馴染みの話なのだ。

こうした本質的な弱点を抱えながら、熱を帯びた日本批判に余念がない。

その感覚が不思議である。

過去の例でも、いざと言う時に「SOS」を打つ相手が日本であった。

それを忘れたふりをしながら「反日」なのだ。

金融危機説の根拠にされるのがドル高=ウォン安である。

2015年8月24日のソウル外国為替市場で、ウォンの対ドル相場は続落し、

午前9時ごろに1ドル= 1200.0ウォンを記録した。

韓国では「事大主義」と言うニュアンスで報道された。

1ドル= 1200ウォン台をつけるのは2011年10月4日以来。

「1200ウォン」は鬼門なのだ。

定期的に襲来する世界経済の混乱。

そのたびに、韓国経済危機説が流される。

韓国は、不況抵抗力が弱い経済であることを示している。

それはまた、金融システムに問題があることを物語る。

その根源を探っていくと、最後はなんと韓国国民の「浪費癖」に突き当たる。

理論的に言えば、浪費は経済を発展させるものだ。

韓国では、それが経済停滞の理由になっている。

なぜ、韓国では経済学の常識が通用しないのか。

その根源について私は、韓国の社会構造に病理の原因がある事を指摘したい。

その謎を解くと次のようになる。

韓国政府はこれまで、複数回の「徳政令」を出して個人債務の免除を行っている。

私は、その事実に注目した。

国による「借金棒引き」の実行は、恥ずかしい限りである。

それが1度でなく、2度、3度と行われているのだ。

こうなると「国民性」に帰着すると言わざるを得ない。

個人が借金することに違和感を持たない。

それは、まさに民族特性とみられる。

この問題は、後で、「文献」を出して議論したい。

江戸時代、江戸っ子は「宵越しの金を持たない」ことを自慢にしていた。

巷間、そう伝えられているが真偽のほどはわからない。

日本人の美徳である「勤倹貯蓄」とは、裏腹の関係であるからだ。

多分、長屋住まいの職人の振る舞いを面白おかしく、「講談」に仕立て上げたのであろう。

お金がなくても、長屋の住人は助け合って生活する。

それを、美談に仕立てたと見るのだ。

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【嫌韓】韓国経済阿鼻叫喚 42 韓国製造業は最大の危機

「韓国経済新聞」(2015年8月18日付)は、社説で「中国に追い抜かれた輸出競争力、

韓国製造業の大危機」と論じている。

「韓国経済新聞が韓国経済研究院と共同で8大主力産業に対し、

海外市場での比較優位を見せる貿易特化指数を算出し、2009年以降の韓中輸出競争力を分析した結果、

造船鉄鋼に続き携帯電話も中国に追い抜かれたと言う。

自動車、ディスプレイ、石油化学、家電の4部門もまだ韓国がリードしているが、

中国は猛追撃する反面、韓国は下降線を描き、もうすぐ差はなくなると言う分析だ。

相当期間にわたり優位を守れる産業は半導体しかないのが現実だ」

次に述べる貿易特化指数を算出し、2009年以降の韓中輸出競争力を分析した結果、

韓国は中国に対して比較優位を持つ分野が減っているのだ。

貿易特化指数とは、分母が輸出入額で分子が純輸出額(輸出−輸入)で算出するもの。

その値は− 1から+1までとなる。

無論、+1に近い値が「比較優位の高い分野と認定される。

この値の高い韓国製品が少なくなっている。

主力8分野の中で、圧倒的に強い分野は、わずかに半導体だけだと言う。

造船、鉄鋼、携帯電話も中国に追い抜かれた。

自動車、ディスプレイ、石油化学、家電の4部門も、もうすぐ中韓の差はなくなると言う分析である。

中韓の総合的な輸出競争力の差は、1から2年程度とみられてきた。

改めて輸出特化指数を眺めると、「なるほど」と言う実感が深まる。

このように、中国が潜在的に強い競争力相手に育つ予想を立てながら、

何らかの対策も打たずにきたのだ。

それだけではない。

それがわかっていながら、中国へ政治的ににじり寄っていく。

信じがたい行動である。

韓国は、経済的にライバルとなる中国と、同じ経済圏では勝負にならない。

そういうことを考慮せずにいたのである。

最後は、中国が助けてくれる。

そう思っていたとしたら認識が甘すぎる。

中国に技術を盗まれ徹底的に食い荒らされている。

それだけに、中国への警戒心をもっと持つべきであった。

「韓国が強い8つの代表産業がこの程度なら、他の分野は言うまでもない。

中国製造業の急成長はあちこちで確認されている。

今年5月に韓国貿易協会などが国連統計(2013年基準)を引用して発表した資料によると、

世界市場シェア1位の商品数は中国が1539品目で最も多かった。

これは2から4位の国の品目(1499品目)を合わせたものより多く、韓国(65品目)の23倍以上に上る。

さらにその中国は今年、「中国製造2025」と言うグランドブランを通じて、

2025年まで自国の製造業製造業強国のドイツ、日本レベルに高め、

2049年には世界一になると言う意欲的な目標を提示した」世界市場シェア1位の商品数は、

中国は1539品目で世界一である。

韓国は64品目に過ぎず、中韓の差は23倍以上と広がっている。

ただ、この数字の差を鵜呑みにはできない。

中国の輸出の約半分は外資系産業である。

特に中国といっても、中国の民族起業か外資系企業かの区別が必要である。

現在外資系企業がそれぞれ出身国へ「帰還」する動きが顕著である。

特に、米国企業の帰還が話題に上っている。

中国の人件費上昇と労働力の質的な面での低下によって、

母国への帰還によって総合的なコスト切り下げが可能になったからだ。

エネルギーコストの低下が、製造業の競争力を引き上げている。

2017年頃には、米国系企業は米国内での生産コストが中国と遜色のないところまで

低下できるめどが立っている。

韓国企業も、米国型企業の生産性向上の取り組みを学ぶならば、

一概に「中国有利、韓国不利」とも言えないはずである。

今のところ、韓国国内ではそうした動きは見られない。

ただ、韓国国内の労働慣行見直しが始まっている。

年功賃金のピークで合意ができたのだ。

さらに、世界最強の労組が生産性向上に協力するかどうかが注目点である。

韓国産業の「リニューアル」には、制度の見直しが不可欠となっている。

ただ、政治では与野党の対立が激しくて、妥協案を得るには相当な「時間コスト」を必要としている。

「妥協」を知らない韓国政治の弱点が足かせになろう。

「韓国製造業の大危機。

今のような低い労働生産性、規制行政では前が見えない。

製造業が強くなってこそ良い職場が生まれ、所得の拡大が可能だ。

中国は海外M&A (企業の合併、買収)拡大などでさらに勢いつくが、韓国は危機不感症だ。

日本には追いつけず、中国にはますます劣勢になっている。

このまま沈没すると言うことなのか」ここでは、韓国製造業の危機感を大いに訴えている。

私もその通りだと思う。

韓国では、日韓併合時代の実績を全否定している。

制度面では、ほとんど日本の戦後の法制度を導入してきた。

財閥企業は、敗戦とともに日本企業が残してきた設備を引き継いだケースが多い。

韓国では、こういった事実を頑として認めようとしないのだ。

すべて、韓国企業が1から独力で初めて仕上げたと言う美談にしている。

日本企業が最近「コーポレートガバナンス」の導入によって脱皮しようとしている一方で、

韓国企業がこれについての議論もなされていない。

このままだと韓国企業はイノベーション能力不足から、「野垂れ死に」と言う最悪事態も予想される。

韓国社会の「反日ムード」が、日本企業に学ぶと言うインセンティブさえ奪っているんだ。

ロッテをめぐる議論がそれを表している。

韓国ロッテが、株式所有構造から見て、日本ロッテの支配下にある。

ただ、それだけの理由で韓国メディアは「ロッテ糾弾」の報道を繰り返している。

韓国ロッテのあげた利益が、日本へ「持ち去られる」と言う論法である。

グローバル経営時代の企業経営についての認識に欠けているのだ。

「韓国は危機不感症だ。

日本には追いつけず、中国にはますます劣勢になっている。

このまま沈没すると言うことなのか」。

この社説はこう結んでいる。

感情的社会が辿る末路とも言えるだろう。

「反日」によって日本を全否定せず、歴史的なプラスとマイナスの冷静な分析があってしかるべきである。

その冷静さのない韓国経済が、今後はどうなるか。

日本として関心はあるが、どうにもならないのも事実だ。

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【嫌韓】韓国経済阿鼻叫喚 41 頼りの中国から受ける衝撃

「韓国経済新聞(2015年8月19日付)は、次のように伝えた。

「モルガンスタンレーは最近、作成した「グローバル為替レート戦略報告書」で、

韓国ウォンをシンガポールドル、台湾ドルとともに代表的な新興国脆弱通貨に選んだ。

報告書は中国の人民元切り下げによる危機伝搬経路を3つに分けて分析した。

(1)中国と輸出競争関係にある

(2)国家経済の原材料輸出依存度が高い

(3)輸入物価の下落により物価上昇率アップ低下圧力を受ける

韓国、シンガポール、台湾は輸出全体の20%、国内総生産(GDP)の10%以上を中国に依存し、

(1)と(3)の経路を通じて影響受けると指摘した」モルガンスタンレーは

ニューヨークに本拠地を置く五指に数えられる世界的な投資銀行である。

世界の金融市場への影響力は抜群だ。

そのモルガンが、「グローバル為替レート戦略報告書」を発表した。

中国人民元のさらなる切り下げがどの国に最も影響するかをまとめたレポートである。

その中に韓国ウォンが「リスクの高い通貨」として挙げられている。

韓国にとっては「死の宣告」を受けたような重々しい内容である。

世界の金融危機が訪れるたびに、韓国は不名誉にも名が上がるだけでなく、大きな影響を受けてきた。

今回のモルガンの「宣告」は軽く受け流せない切迫感を伴っている。

韓国、シンガポール、台湾は、輸出全体の20%、国内総生産(GDP)の10%以上中国に依存している。

韓国の場合輸出全体に占める中国中国への輸出依存度は25.5%と4分の1にも達している。

人民元安は、(1)中国と輸出競争関係にあることと、(3)輸入物価の下落により

物価上昇率低下圧力を受けると言う、2つのルートを通じて韓国経済に負の影響与えるとみられている。

前記の2点は最近、韓国経済にとって深刻な問題になっている。

中韓の輸出競争力は年々接近しているからだ。

品目によっては、すでに中国側が韓国をうわまわる競争力をを持つ品目も現れている。

詳細については、後で取り上げる。

中韓の競争力が逆転すると、人民元安の影響もあって、中国製品が韓国へ流入する可能性が高まる。

それが、輸入物価の下落によって、韓国の卸売物価を引き下げる。

物価の下落は、デフレへの道を作るのだ。

「デフレ経済」の恐ろしさは、すでに日本が経験している通りである。

「アベノミクス」によって脱却を図っている点は、説明するまでもない。

韓国も、日本の通った道に落ち込む懸念が強まるであろう。

「モルガンスタンレーのチーフ為替ストラテジストの反スレでカー氏は、

ブルームバーグ通信に「中国の為替政策変化による犠牲は、対中国輸出比率が高く、

中国と輸出競争する国」と述べた。

モルガンスタンレーはこれを根拠に韓国とシンガポール、台湾、南アフリカ、ブラジル、

タイ、チリ、コロンビア、ロシア、ペルーの10カ国を外国為替市場の脆弱国に選んだ。

ブルームバーグはこれを「不安な10カ国「trouble10」とし、

モルガンスタンレーが2013年に危機兆候国とした「脆弱5カ国」に変わると報じた」

モルガンは先に「脆弱5カ国」として次の5カ国の名を挙げていた。

「ブラジル、トルコ、南アフリカ共和国、インド、インドネシア」である。

2013年の命名以来、これらのうち4カ国の通貨は

パフォーマンスが最も悪い新興国の8通貨の中に入っている。

それだけに、モルガンの眼力も大きなものがある。

今回の「不安な10カ国」は、「脆弱5カ国」に変わる要警戒の通貨となった。

韓国としては「不安な10カ国」のトップに挙げられているだけに、

何とも言えぬ精神状態に追い込まれた。

「モルガンスタンレーは人民元切り下げとともに中国の財政拡大と通貨緩和政策で

中国輸出企業の競争力が高まり、競争関係にある韓国企業が構造的な困難を迎えると指摘した。

過去のようにウォン安が輸出増大につながり、雇用と投資を増やし、

景気回復につながる効果を期待するのは難しいと言う説明だ。

現代経済研究院もこの日、人民元が追加で5%下落すれば、

今後1年間の韓国の輸出総額は約3%減少すると推定した。

人民元切り下げで中国輸出品のグローバル価格競争力が高まれば、

中国製品と競合する機械、石油化学鉄鋼などで韓国輸出品の競争力が弱まると予想した」

中国の「人民元切り下げ、財政拡大、金融緩和」政策は、アベノミクスの「中国版」となろう。

これは単純な通貨切り下げでなく金融、財政政策を組み合わせたものであるから、

かなりの効果を持つはずである。

つまり、人民元安が相当期間にわたって続くと見るべきだろう。

中国経済は、不動産バブルと株式バブルの崩壊で大きな痛手を受けた。

ここからの脱却には、中国版「アベノミクス」の採用が十分に想像できるのだ。

中国の外貨準備高は現在、3兆5600億ドル(2015年8月末)をかな擁している。

世界一だが、その中身は対外債務で「厚化粧」されたものだ。

金融機関が1兆1000ドル、企業が3000億ドルのドル建て対外債務を負っている。

元利金を含めると約1兆7000億ドルになる。

これに半年間の輸入代金支払いで1兆ドルが必要となる。

こうなると、中国が実際に使える外貨準備高は約8000億ドル程度へとぐっと減る。

中国は、まもなく「自由変動相場制」へ移行せざるをえまい。

IMFも強くそれを希望している。

その際当然、資本自由化にも踏み切る。

こうして、中国の外貨準備高は1兆ドルを割るにちがいない。

問題は、月平均400億ドルの流出が予想される、である。

外貨の準備高がじり貧になろう。

GDP世界2位の中国経済が、ハードランニングを防ぐにはこの方法しかないのだ。

その場合、人民元相場は1ドル元が想定されている。

現在の6.4元から見ればかなりの「元安」になる。

韓国は、中国との海外競争力で相当な苦戦が予想される。

韓国経済のさらなる輸出停滞は必須である。

輸出依存度の高い韓国経済にとっては「四面楚歌」となろう。

その対応策は残念ながらないのだ。

こうなると、韓国は中国からの輸出攻勢の真っ正面に立たされる。

不運にも、中韓FTA (自由貿易協定)が近く発効する。

韓国は、それとも知らずにまんまと中韓FTAの誘いに乗ってしまった。

今さらどうにもならない。

韓国は強みを持つ工業製品でも競争力を次第に失っていくのだろう。

中国が周到に用意して韓国経済「乗っ取り」を狙っていたに違いない。

韓国は、中国による「反日同盟」の誘いにうまくのせられたのだ。

他国のことだが、韓国が一方的に「騙された」現実に驚くほかない。

「モルガンスタンレーは報告書で、韓国ウォンを「下落通貨」に分類した後、

事実上の売り戦略を勧告した。

輸出不振と成長率低下で外国資本の流出が続くと言う説明とともに、

16年4月から6月期には1ドル= 1200ウォンまでウォン安ドル高が進むと言う見方を示した。

韓国政府関係者は、「これまでウォン高基調だったが、

人民元切り下げ追加で下落する可能性が高いと言うレベルの内容であり、

韓国経済のファンダメンタルズ(基礎条件)とは関係なく、市場に及ぼす影響は大きくないだろう」

と言う反応を見せた」韓国は、輸出不振と成長率低下で外国資本の流出が続く。

モルガンはこう予測している。

2016年4から6月期には、1ドル= 1200ウォンまでウォン安ドル高が進むと見ているのだ。

1200を超えたウォン安になると、韓国の経済危機が叫ばれ始めるであろう。

その背景には、2015年9月以降と予想される米国の利上げが待ち構えている。

これが一段とドル高=ウォン安を招きかねないのだ。

ウォン安は「ウォン売り」を誘発する。

下落する通貨を抱えるよりも、早く売ることが為替投機の常道であれば一段の「ウォン安」を招く。

特に、韓国経済が構造的な脆弱性を抱えているとの認識が広まれば、「ウォン安」に拍車がかかる。

「特に、「脆弱五カ国」と言う言葉を初めて使ったモルガンスタンレーが

(今回の分析の)震源と言う点も負担だ。

(すでに)外国人資金も離脱する証拠を見せている。

7月の韓国株式市場で外国人の売越額は2兆3000億ウォン(約2400億円)だった。

債権は2兆6000億ウォン分を売った。

6月に外国人の株式、債券投資が減少( 9500億ウォン減)に転じたが、1ヵ月でその規模が5倍に増えた。

モルガンスタンレーは報告書に関し「中国の人民元切り下げによる下落通貨を分析したものであり、

韓国を特定して言及したのではない」と述べた」

韓国は、2015年2月まで有効であった日韓通貨協定の延期を日本に申し出なかった。

「ウォン売り」と言う緊急事態の発生でも、日韓通貨協定があれば、

投機筋も「ウォン売り」に警戒しながら臨んでくるはずだった。

日韓通貨協定が期限切れとなった韓国側の言い分は、

韓国が3700億ドルの外貨準備を擁しているから、十分と言えないまでも「備え」はある。

こういう奢った態度であったのだ。

当時の韓国は、日本が韓国に対して「歴史認識」で負い目を抱えている以上、

日本側から「日韓通貨協定延長」を申し出るべきだ、と言う高飛車な態度であった。

2015年2月を最後に、100億ドル残っていた日韓通貨協定は自然消滅した。

先が読めなかったのだ。

これは韓国社会に共通している。

いくら日本と政治的に対立しても、

韓国通貨の「命綱」である日韓通貨協定を自ら頭を下げることを嫌い反故にした。

日本を袖にして中国へにじるよる。

これも見事に大失敗である。

あまりにも感情論が先立ち、理性的な物事の判断が極めて不得手な民族である。

これは、永遠に変わらないのだろう。

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【嫌韓】韓国経済阿鼻叫喚 40 「元切り下げ余波」危険通過一位に「指名」された衝撃

中国は2015年8月初旬まで、

人民元相場を高めに維持してきた。

人民元をIMF (国際通貨基金)のSDR (特別引き出し権)に採用させたい。

そういう一念に基づくものだった。

その願いもむなしく、SDR入りの実現可能性が遠のいている。

上海株価の急落時に見せた、中国当局の強引な株価テコ入れ策が嫌われたもの、とみられている。

当時、私はブログで、「人民元のSDR入りは絶望」として記しておいた。

市場無視の粗野な振る舞いが、IMFのエレガントな「行儀作法」(市場尊重)と相容れなかったのだ。

中国はしたたかである。

SDR入りがダメだとわかるや、遠慮なく人民元相場の高め維持策を放棄するとの見方が強くなった。

先の「基準値」4.5%切り上げ幅を10%まで拡大するのではないか。

世界の為替市場はこういう予測に立っている。

こうなると、中国経済依存度の高い国への衝撃が、取りざたされている。

なんと韓国が、シンガポールや台湾と並んで、

最も「人民元安」の影響を受けると言うレポートが出てきたのだ。

韓国は「反日」の旗を振って中国のもとに馳せ参じた。

中国経済が、隆々と発展し続けると言う前提に立っていたのだろう。

皮肉にも、中国経済はこれまで経験していない局面に遭遇し始めた。

私は一貫して、中国を「泥舟経済」と呼んでいる。

韓国はその危なっかしい中国経済に自ら身を寄せたのだ。

身から出た錆とは言え、あまりにも先を読めない体質に呆れる。

中国経済を冷静に分析すれば将来、米国経済に太刀打ちできるような能力がないのは明白である。

それがわからずに、中国の「大言壮語」(ほら吹き)に惑わされて、韓国は外交進路を見誤った。

韓国は今逆に、中国の人民元切り下げに対して極度な警戒姿勢を強めている。

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【嫌韓】韓国経済阿鼻叫喚 39 経済改革には政治の壁が

「中央日報」(2015年7月15日付)は、

コラム「韓国の低成長脱出に向けた本当の決め手」を掲載した。

筆者は、カンボンギュン元財政経済部長官(注:大臣)である。

「韓国経済の低成長危機意識は、短期的景気低迷に対する懸念に劣らず、

今後20から30年先を見据えた長期的成長見通しが非常に悲観的と言う深刻性にある。

KDI (韓国開発研究院)は韓国経済の潜在成長率が、

2010年代の3%水準から今後10年単位で1ポイントずつ低くなり、

2035年には1.5%まで下落すると予想している。

潜在成長率を低下させる最大の要因は、少子化の影響である。

2020年から生産年齢人口が減少するのだ」韓国経済も、最大の課題は少子高齢化にある。

日本以上の少子化が進んでいる。

儒教社会の余波で、親は子供の結婚まで経済的な面倒を見る習慣が残る。

古風な親たちは、この習慣に縛られて老後資金もままならない事態に追い込まれている。

OECDでは、自殺率が一位と言う面目ない記録を残すほどであり、高齢者の自殺率が高い。

これが、悪循環をなして非婚化やいっそうの少子化に拍車をかけている。

今後の潜在成長率は少子化の影響によって、10年間で1ポイントの低下が予想されるとしている。

こうした人口動態の変化はいかんともしがたいが、受け身では問題が解決不可能なままとなる。

親が、成人した子供の面倒(結婚)まで見る事はおかしな話だ。

成人したら、子供の経済的な独立を促す。

政府が就職問題の改革を進めることも必要である。

これには、財閥制度の廃止といった経済民主化が欠かせない。

このように、韓国の少子化は、時代遅れの経済制度の存在と無関係でないのだ。

韓国経済の将来性を大きく左右するのは、中国経済の動向である。

米国は、中国経済がリスキーな存在であることを匂わせている。

FRB(連邦準備制度理事会)議長も発言している。

「没落」必須の中国経済と深い関わりを持つことが、韓国経済にどれだけの負の連鎖をもたらすか。

韓国には、その認識が希薄である。

中韓FTA (自由貿易協定)が、韓国経済の成長を支えてくれると見ているならば、それは誤解である。

韓国経済の生きる道は、TPP (環太平洋経済連携協定)への参加だろうが、相変わらず「反日ポーズ」をとっていることが障害になる。

TPPと言う同じ経済圏に入りながら、中国と一緒に「反日」をやられたのでは、日本の立場がない。

そこは、しっかりとけじめをつけさせることだ。

米国が韓国外交に不安を覚えるのはこれだけではない。

中国の南シナ海での傍若無人な振る舞いに対し「無言」を貫いていることだ。

米韓同盟の立場から、一言あってしかるべきである。

米国は、こう韓国に迫っているが「沈黙」を守っている。

中国に気兼ねしている結果である。

中国は、「泥舟経済」である。

私が一貫してこう呼んでいる理由は、経済に耐久性がないことに尽きる。

それにもかかわらず、中国を「過大評価して」一蓮托生のようなかんじを抱いているから不思議なのだ。

「事大主義」から抜け切れないのだろう。

中国の「衛星国」になる決心ならば、もはや言うべき言葉もない。

TPP参加を取りやめるべきだろう。

「労働力不足の問題は、解決策が全くないわけではない。

現在、10%を超える成年失業者、子供の養育を終えた専業主婦、

そして55から65歳の健康なリタイヤ世代などは、産業現場に適応できる就職教育訓練を受ける可能性がある。

つまり、労働条件さえ合えば働く意欲を持っている人々だ。

この就業希望者のための職業教育訓練は政府が当然すべき責務で、

企業もインターシップを提供して積極的に協力しなければならない。

すでに韓国にやってきて技術を習得した外国労働者や、

コリアンドリームを夢見る東南アジアの青年たちに永住権や国籍を与える

果敢な移民政策も講じなければならない」韓国経済を眺めて不可解なのは、

少子高齢化の進行で労働力人口不足が起こっているのに、具体策を取ろうとしない「怠慢」にある。

問題は、働く意欲と能力を持ちながら労働できない人々がいることである。

現在の労働環境が、労働参加を阻害しているから起こる問題である。

定年延長は、ようやく60歳にのびたばかりだ。

成年失業者にとって定年延長が「職場を奪う」として反対してきた。

ならば、成年失業者はなぜ増えるのか。

大企業への就職を狙う「就職浪人」が発生するからだ。

「就職浪人」を出さずに大学卒業と同時に就職させるには、

「事大主義」の一掃が前提になる「大企業に勤めることが格好良い」。

こういう意識が極めて強いのだ。

「就職浪人」を減らすには、賃金格差の是正と言う点からも、

財閥制度と言う寡占経済体制の廃止が前提になる。

ここまで話を詰めてくると、最後は経済体制の一新につながる。

問題解決の鍵は政治に帰着する。

これについては、次のパラグラフが取り上げている。

「潜在成長率を左右するまた別の重要変数は、生産性の向上である。

すべての経済全体が経済主体が、新たな技術進歩に適応しようとする革新努力を強化すれば、

いくらでも技術進歩の速度を高めることができる。

韓国は、政界と政府が企業の努力革新を難しくさせている。

そのため国の運営体制を再編する政治改革も、先送りするばかりであってはならない」

韓国における経済問題の最終的な解決では、政治が機能回復しなければダメである。

その政治が一筋縄でいかないのだ。

大統領府と国会が対立する。

国会では与野党がむなしい論戦を繰り返す。

現在の政治状況が、まさにこれである。

大統領が与党と対立したのである。

大統領の権限を縛ると言う国会法の改正で与野党が珍しく合意したところ、

朴大統領から「ノー」が突き付けられた与党責任者が辞意を表明して一見落着となった。

経済民主化問題が取り上げられた場合、韓国の政治状況は麻痺するだろう。

それはそれほど、利害関係が入り組んでおり、財閥側の制度改革阻止運動が激しくなるに違いない。

韓国とは、こういう国である。

正論が通りにくいのだ。

「反日発言」を見れば一目瞭然である。

感情論の域を超えた「正論」が、なかなか聞こえてこないのだ。

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【嫌韓】韓国経済阿鼻叫喚 38 そこまできた「中国不況」

「ブルームバーグ」(2015年7月14日付)は、「中国が世界的にセッションを起こす恐れ」と題して、

次のように伝えた。

「靴や玩具など輸出品の事は一切忘れよう。

中国は近く世界にリセッション(景気後退)と言う別のものを提供するかもしれない。

それがモルガンスタンレー、インベストメント、マネージメントの新興市場責任者、

ルチルシャルマ氏の予想だ。

同氏は中国の景気減速が今後数年続けば、世界の経済成長率は2%を下回る可能性があると指摘した。

同氏は成長率2%割れを世界的リセッションに相当する水準と見ている。

現実となれば、過去50年間で初の、米経済がマイナス成長に陥らない中での世界的リセッションとなる」

2014年10月、米国の中立的な景気予測機関コンファレンスボード(創立1916年)は、

中国経済についてショッキングな予測結果を発表している。

私の中国経済予測は、このコンファレンスボードとIMF (国際通貨基金)予測を基礎にしている。

それによると、中国経済の本格的なリセッションは2017年から始まる。

日本の「平成バブル崩壊」後遺症も、崩壊後2から3年経ってから誰の目にも明らかになった。

中国の経済成長率は、2015年が6.8%、2016年は6.3% (いずれもIMF予測)。

2017年以降は3%台へと落ちた後、ずっと「鍋底景気」の3%台が続く(コンファレンスボード予測)。

こうした中国経済の低成長路線は、労働力不足とバブル崩壊後の不良債権処理が、

重くのしかかる不可避的な結果である。

あれだけのバブルを引き起こしながら、今後の成長率が「無傷」であるはずがない。

それが、経済常識と言うものだ。

過去30年代の超高度成長過程で、バブルの芽が生まれ育てられていたのである。

それが潜在成長率以上の成長率へと押し上げてきた。

過去の「過剰成長率分」は、今後のバブル崩壊によって、逆に今後の成長率が下方調整される局面となる。

故に、成長率は3%台に低下しても不思議はない。

以上の部分を、少し原理的に説明すると次のようになる。

不動産バブルによって「固定資産投資」を膨張させてきた。

それが、経済成長率を引っ張り上げたのだ。

だが、バブル崩壊によって固定資産投資の増加率が鈍化する。

その鈍化した部分が、ストレートにGDP成長率に影響してGDP成長率を小幅にとどめる。

これだけではない。

不動産バブル崩壊は、債務返済が滞って不良債権を発生させる。

それが、金融機関の新規貸し出しへブレーキとなって、中国全体の資金循環に負の影響を与える。

これも、GDP成長率の足を引っ張るのだ。

かくしてシャルマ氏が次に指摘するように、成長率が「2ポイント」低下するのだ。

「シャルマ氏は「次の世界的リセッションは中国によって引き起こされる」と予想。

「今後数年にわたり、中国は世界経済にとって最大の脆弱要因となる公算が大きい」と語った。

また、中国が債務削減にてこずる中、中国経済は引き続き減速すると予想。

さらに2ポイント成長が鈍化すれば、世界はリセッションに陥るとの見方をしめした」

前のパラグラフで、私が指摘した点はシャルマ氏の予測によって論証されると思う。

氏は、世界経済のリスク要因として中国を上げている。

原因は、「債務削減」としている。

この言葉の中に、はっきりと「バブル崩壊」と言う意味が込められている。

バブル(不動産と株式)が崩壊したから、債務は「過剰債務」に変わったのである。

マッキンゼー国際研究所の推計では、中国の総債務高の対GDP比率は282% (昨年4から6月期現在)である。

韓国は、同286%だ。

中韓は揃って「過剰債務大国」として世界一(韓国)と二位(中国)と言う不名誉な記録を持つに至った。

中国の経済成長率が、「2ポイント」低下すれば、「世界はリセッションに陥る」との見方を示している。

つまり中国が5%成長ラインを割れば、世界はリセッションに落ちるとの指摘である。

中国の輸入が減るからだ。

昨年、中国の輸入は前年比15.5%減である。

今年6月も前年比6.7%減少だ。

じわじわと対中輸出率の高い国の経済には影響が出始めた。

シャルマ氏は、中国経済減速による株価への影響が強く出る国として、ブラジルやロシア、

韓国を敬遠している。

韓国経済が、中国から大きな負の影響を受ける。

これはすでに「常識」となっている。

韓国経済は、自らの不手際によって経済減速度を速めている。

2014年の貨客船沈没事故のほか、2015年はMERS(中東呼吸器症候群)によって、

消費へ大きな影響を受けている。

今年のGDP成長率は、2%代前半まで落ち込む懸念が強まっている。

前記の通り、2年続きの不手際に加えて、中国向け輸出の不振が重石となった。

韓国経済は先行きへの不安感による閉塞感が強くなっている。

私はこれまで、国内要因を中心にして韓国の経済減速を取り上げてきた。

だが、今指摘したように中国経済の不振が加わると、韓国は完全に「逃げ場」がなくなる。

「四面楚歌」となるのだ。

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【嫌韓・嫌中】韓国経済阿鼻叫喚 37 「中国リセッション」最大の被害受けるも回避策はゼロ

中国株は、2015年6月中旬から3週間にわたる暴落となった。

8月24日「ブラックマンデー」を迎えて再び、暴落した。

中国経済の行く手が、容易ならざることを暗示している。

不動産バブル崩壊に加えて、株式バブルの崩壊が重なれば、中国経済も逃げ場がない。

その最大の被害を受けるのが韓国経済である。

理由は、輸出先の一位が中国であるからだ。

かくして、韓国は何もしなければ、中国と同じ運命をたどるに違いない。

「中韓反日連合」は今後、揃って深刻な景気後退局面に直面する皮肉と言うほかない。

もはや、「反日」騒ぎどころではなくなった。

身に降りかかる災いをいかに払うか、である。

「反日」と言う情緒的な発言を続けてきたこと自体、

自らが賢明な政策選択をしなかった証拠と言えるのだ。

中国株暴落の余震はまだ続くし、中国経済の屋台骨を揺るがしていく事は決定的である。

中国はバブル経済体質がはっきりした。

経済政策の後先を考えない放漫形である結果だ。

こうして、不動産と株式バブルが崩壊した以上、中国の実体経済に与える影響は今後、

永く出てくると見なければならない。

海外でも、そうした厳しい見方が出ている。

もちろん、私はこういった視点で一貫して意見を述べてきた。

海外で出てきた新しい中国経済観は、これまでの「GDP世界一論」のような浮ついたものではない。

中国経済が、「2020年代に世界一になる」と言う話は、もはや「おとぎ話の世界」になったのだ。

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【嫌韓】韓国経済阿鼻叫喚 36 今更逃げ場を失った悲劇

「朝鮮日報」(2015年7月10日付)は、社説で「中国発ショック、韓国政府は緊急対策を」と

主張している。

「中国経済は過剰投資と負債の問題なので、昨年から明らかに鈍化傾向示している。

一方、政府の株価上昇政策を追い風に株価指数は昨年6月からの1年間で150%も上昇した。

その過程で数千万人の個人投資家が新たに株式市場に参加し、

金融業者から資金を借り入れてまで投資を行う加熱状況を示した。

その後遺症が今現れている。

最大の問題は政府がどんな措置を講じても投資心理が回復していないことだ。

政策に対する強い不信感が根底にある。

このため、株価暴落とその余震が長期化する可能性が高い。

株価下落が続けば、中国経済の後退速度が加速することになる。

韓国、日本など中国の主な貿易相手国と現在の輸出国が打撃を受け、世界経済も揺らぐ。

ギリシャの問題よりもはるかに深刻化し得る中国発の経済不安が目の前の現実として迫っている」

冒頭に取り上げた、関志雄氏の楽観的な中国経済論とは異なった分析が出ている。

中国最大の問題は、「中国政府がどんな措置を講じても投資心理が回復しないことだ」としている。

この背後の事情には触れていないが、過剰債務=過剰設備という大きな重責が阻んでいる。

これぞ、不動産バブル崩壊の典型的な現象である。

不思議なことに、世間では「バブル」と言う言葉を定義づけもしないで

簡単に使う代わりに、ここぞという時に「バブル」概念を経済現象に当てはめて議論することもない。

一過性のうわすべりの話だから、経済現象の奥に潜んでいる「根因」を見過ごし見過ごすのだ。

この記事でもそれがあてはまる。

政府がどんな措置を講じても、投資心理が回復しない理由は、

「過剰債務=過剰設備」にへ行き着くはずであろう。

それが見過ごされているから、経済議論が深まらないのだ。

中国経済の問題もここにある。

正確に「不動産バブルが崩壊した」との認識に立てば、対策もおのずと定まるに違いない。

それを欠いているから、右往左往して時間を空費している。

「不動産バブル」が原因である以上、不良債権処理を真っ先に行う必要がある。

現在の中国政府にその兆候は見られない。

むしろ、株価を煽って

株式市場から資金調達する「迂回作戦」に出ているのだ。

「誤審」も甚だしい。

記事では、「政策に対する強い不信感が根底にある。

そこのため、株価暴落とその余震が長期化する可能性が高い」としている。

ここは、私の解釈に従えば、「不動産バブル」崩壊に加えて「株式バブル崩壊」が重なったのだ。

今後の中国経済の回復について「平成バブル」崩壊後の日本経済の過程を思い起こせば、

おおよその見当がつく。

つまり、中国経済の回復には10年単位の時間を必要とするのだ。

日本経済には、「失われた20年」との形容詞がついて回った。

実はこの形容詞こそ、バブル経済が崩壊した場合、それだけの時間をかけないと回復しないと言う

「本質」をついた言葉でもある。

バブル崩壊とはその後一国経済の根幹を破壊し尽くす「業病」である。

この認識をしっかり持たないと、中国経済の今後の展望は難しい。

日中のバブルの共通因子は次の点にある。

(1)生産年齢人口比率の低下、不動産バブル崩壊時期の一致

(2)ライバル国経済を凌駕したという錯覚(実現)の存在平成バブル崩壊は1990年である。

平成バブル崩壊は1990年である。

生産年齢人口比率のピークでもあった。

生産年齢人口比率のピーク前は、この直前は、どこの国でも住宅需要が顕著になるパターンだ。

さらに、米国経済をGDPで追い抜ける。

こういう大いなる錯覚に陥っていた。

太平洋戦争で敗れた相手の米国経済を抜けされる。

この思い違いが、日本全体を大胆な行動に駆り立てた。

日本企業がニューヨークのマンハッタンで著名ビルを買収する行為(その後売却)は、

日本企業の驕り高ぶった感情の一端を表している。

日本経済が一時的に米国に接近できた根本的理由は、生産年齢人口比率がピークを迎えると言う

「人口ボーナス」現象がもたらした、一度限りの現象である。

日本のバブルでは主役が企業である。

中国のバブルの崩壊は2010年以降である。

2010年が生産年齢人口比率のピークであった。

それ以前、不動産バブルは大きな山を描き、日本以上の規模に達していた。

インフラ不足を補うという事情も手伝って、固定資産投資が盛り上がった。

何より重要なのは「2010年」、 GDPで日本を抜き去ったという事実がもたらした異常なまでの

「自信」である。

これは、とてつもない経済の

膨張をもたらした。

アヘン戦争(1840から1842年)以来、先進国の膝下に屈した「中華帝国」が完全復活した。

そういう錯覚を生み出したのだ。

そのはしゃいだ気分の延長で、中国政府は「不可能なことはない」と言う錯覚を抱き、

空前のバブル(不動産と株式)を産み落とした。

中国バブルの主役は政府である。

この差は、バブルの規模に決定的な差をもたらしている。

中国が国家ぐるみのバブルである以上、空前絶後に達している。

こうした認識を深めれば、中国経済の復活までには日本を上回る時間を必要とする。

こういう仮定をおかざるを得まい。

卑近な礼を持ち出せば、次のようにもう言える。

「中国は、行司たる役割をすべき政府が、回しを締めて自ら相撲をとってしまった」のである。

行司がいない以上、景気についての正常な判断が下せないのだ。

しかも、市場機能は麻痺している。

二重の意味で「行司役」が存在しなかった。

韓国は、こういう「暴走」国家への経済的な依存を深めている。

韓国の経済的な損失がどれだけ増えても、自らが選択した結果である。

甘受すべきであろう。

自らの情勢判断の誤りを嘆くしかないのだ。

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【今週の成績】46週目 11/11-11/16

今週も騙しに(ノ_ _)ノ ヤラレタ〜ですね。

タラレバですが、素直に売り買いができていれば勝てているんですけどね。

損益 -¥10,610 (ノ_ _)ノ ヤラレタ〜

スクリーンショット 2019 11 16 9 14 44

2019/11/11 → 2019/11/16

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