──────────加藤知華
評論家の宮崎正弘さんです。今日のテーマは中国が全人代を開催アジア情勢はどうなるのかです。
──────────マット安川
どうもお帰りなさい。
──────────宮崎正弘
お帰りなさいって。また行くもんですからね。いってらっしゃいならわかるけど。
──────────マット安川
そこ、毎月行かれているんで、今回どちらに行かれていたんですか。
──────────宮崎正弘
ベルギー、オランダ回ってきました。日曜日からラオスの中国国境へ。
なんたってあの山の中にねぇ、カジノホテル立ててね、
チャイナタウンが出きているんですよ。あっという間ですよ。
──────────マット安川
実際その辺も含めて、今日は皆さんからメールファックスたくさん来ると思うんですけども、
ちょっと本題はこのあとコマーシャル明けに聞いていきたいなぁと思うんですけども、
私の周りでもすごく多いんですけども、ビットコインBitcoinというのは実際、
どうなのという質問が来るんですよ。
続けている方もたくさんいるわけで、実際にこれを買い増ししたりするのか、売ったほうがいいのか、
いろいろ答えがわからない方が多いわけなんですけれども、
これどう見ていればいいと思いますか。
──────────宮崎正弘
いや、まずこれねぇ仮想通貨という翻訳間違ったんじゃないかな。
バーチャルカレンシーないんですね。これねぇ、暗号は何?クライプトン?クライプトカレンシー、
つまり暗号通貨なんですね。
数式を組み合わせて発行したとこにして、一種の博打でしょ。
つまりこれ日本語でわかりやすく言うとネズミ講。
マットさんのお得意な英語で言うと、ポンジースキーム、一種の詐欺といえば詐欺だけど、
しかし人類はこういうことをずーっと繰り返してきているわけよね。
例えばオランダでチューリップ投機ってあったんですね。
00:02:18
チューリップの園芸農家の10年分の収入がたった一つのチューリップの球根に投機されたんです。
こういう博打ごとってすぐって一年か2年続きましたけどね、勝ち組が必ずいるんですね。
みんなその話を聞いて飛びつくわけです。飛びつく頃には終わっているんです。
仕掛けはね。
──────────マット安川
またこっから上がると思っている方がたくさん。
──────────宮崎正弘
中国でブームだったのが、これを禁止したもんだから、その中国の闇の金が全部日本に来てんですよ。
日本人はそんなにやってないんですこれ。ほとんどチャイナマネーですよ。
──────────マット安川
まぁ、今日本の人口も増えているという話は聞きますが。
──────────宮崎正弘
それはねぇ、株だって仕手戦に絡んだり変な株買っている、株の本来の投機、投資というのは、
つまりインベストメントでしょ。セーキュレーション(投機のことか)じゃないはずなのに、
みんな投機の方に、株って投機だと思っているんだよね。これも困ったもんですよね。
──────────マット安川
投機がメインになってしまうということは、活用されることがないまま、
そのままずっと保管されないまま、それは増えないですよね、なかなか。
──────────宮崎正弘
だから株式もね、一番の問題はインカムゲイン株主として収入を楽しむというところが、
最近の日本ではほとん見られないじゃない。個人投資家では。
──────────マット安川
ブロックチェーンというシステムがありますよね。これは?
──────────宮崎正弘
これはですから、つまりブロックチェーンというのは世界中の中央銀行が、
これを採用しようとしているんですよ。
ブロックチェーンというのは一つの通貨ですけれども、紙幣とかコインにならない、
ペーパーだけの通貨、これを統御できる、管理できると中央銀行で。
これはロシアも出している、エストニアも出しかけている、スェーデンも出しかけている。
アメリカと日本は今様子見
というかね、実験しようとしているわけでしょ。
日本は民間の銀行が既に発行しているところがありますけれどもね。
ブロックチェーンというのは官僚の人たちに言わせれば、これはいいんだと。
ビットコインはいけないんだと。
──────────マット安川
そこがみんな混同しちゃっている人が多いと思うんですよ。
ブロックチェーンとビットコインというものが、これを切り離して考えたほうがいいってことなんですか。
──────────宮崎正弘
切りはなさなくて、これ表裏一体なんだけれども、つまりブロックチェーンを裏側で悪用しているというと
語弊があるかもしれないけれども、コインの裏側ですね。
それがビットコインですね。
00:04:54
ビットコインも間もなく、私はブームが終わると見ています。
──────────マット安川
そうですね、先ほど出た仮想通貨の話もロシアでも、今度はIT国家のね
宮崎さんも行かれたエストニアとかも、発行されるということで。
このへんというのは例えばじゃあ、ロシアなんてのは逆にEU諸国でなくて、
このEU諸国の影響力というのは強いものなんですか。
──────────宮崎正弘
EUというのもね、EUとねユーロが重なっている国もあるけれども、
ユーロに入っていても、EUに入っていない、EUに入っていてもユーロに加わっていないとか、
ちょっとそこややこしいです。そこで、NATOと加わっているかどうかというこれね、
三重構造になっているんですね。
ひとくちにいってヨーロッパとロシアとどんな関係だといったって、
00:05:49
ロシアを脅威視している国もあれば、全然楽観的にね、そうそう。
イギリスのように常にスパイを交換し合っている変な国もあるしね。
つまりユーロがどうなるかという話。今のご質問。
──────────マット安川
要するにロシアなんていうものは、あまりその西側諸国の影響というよりも、ある意味独自で
今年はW杯もありますし、是が非でも成功させたいというところで、
あまり他の国の影響なさそうに見えるんですけれども。
──────────宮崎正弘
いや、あのねえ、やっぱり相当影響ありますよ。ロシアもプーチンになってから、
ようするにドルが、その辺のレストランで使えないんだよね。
いっぺんルーブルに変えてこいって言うんですよ。
ルーブル持ってないどうすればいいんだったら、じゃあクレジットカードでやれって。
その辺矛盾していますけど、そうやって通貨に対するナショナリズムというか、
自分の国の通貨を誇り始めた、これはプーチンになって以来のことですね。
それまでロシアなんていつ行ったって闇ドルないか、闇ドルないかって、
闇屋に付きまとわれたような気がします。エストニアはねぇ、
選挙まで世界で初めてスマホ投票やった。
やったのはいいけれども、そこへロシアがハッカーで妨害したんです。
そのね、防御するシステムを先に作らないでやるのは危険。
ビットコインも全くやられちゃったじゃない。なんだか580億円だか、消えちゃったんでしょ。
もったいない話だね。
──────────マット安川
まだまだこの世界情勢、生、現地に行かれている宮崎さんだからこそ得る情報というのを
今日みなさんと共有させていただいて、皆様とのメールファックスやっていきたいと思いますね。
──────────加藤知華
はいみなさんからのご意見、ご質問お待ちしております。受付メールアドレスは、
yasukawa@jorf.co.jpです。今日のゲストは評論家の宮崎正弘さんです。
お待ちしています。
──────────加藤知華
00:08:05
今日のゲストは評論家の宮崎正弘さんです。テーマは中国が全人代を開催、アジア情勢はどうなるのかです。
──────────マット安川
オリンピックのさるか?(さなかではないか、さるかと聞こえる)でしたけれども。
韓国北朝鮮アメリカという結構活発的な動きが日本でもいろんな意味で米朝会談行われるんじゃないか、
というところでコメントを出されている方がたくさんいるんですけれども。
この辺の流れをどう見ていらっしゃいますか。
──────────宮崎正弘
いや、全ては要するにソウルのそばで開かれた、冬季オリンピックから始まっているんですけど、
北朝鮮が使節団を送ってきたと、でそれで話し合っているうちに南北会談をやろうと、
板門店で4月中にやるというところまで決まったわけでしょ。
その成果の報告に韓国の特使団がホワイトハウスに乗り込むと。
それで文章にはないんですよ。口頭で言ったんですよ。
北朝鮮のキムセイウンが要するに非核化を含む議題で首脳会談を開いてもよろしいと。
言っておりましたと伝えた。そしたらトランプがね、や、その話乗ろうと。
そしたらマチス以下、ジョンケリー以下、ほぼ全閣僚が揃っている席で、
あのトランプさんがいっちゃったものだから、みんな慌ててね、もうちょっと慎重にね、
あ、俺言っちゃったもんね。
ってそれが真相なんですけど、それでそのあとの記者会見、実は韓国の特使団しかしていない、
トランプはそこに立ち会っていないんですよ。
そこでなんだか米朝首脳会談が決定的になったようなニュアンスでマスコミが騒ぎ出した。
ってのが今の現状ですね。
じゃあ、本当に開かれるかどうかというのは、50パーセントの確率で開かれるかもしれない。
で、ここのところでね今から駆け引きが始まるでしょう。
ものすごい駆け引きが始まる。北朝鮮の特使団、きのう、今日かなストックホルムに入ります。
ということはおそらくスウェーデンに場所を移す可能性がありますねぇ。下交渉はね。
(まえも)ずーっとあそこでやっています。
──────────マット安川
トランプさんは今まで選挙中から公約してきたことって、かなり実現してきていると思うんですけど、
──────────宮崎正弘
九割がたやっているんじゃないかな。
減税でしょ、メキシコの壁でしょ。貿易不均衡の国は制裁する。
なんだかみんなやってんだよね。
NAFTAは見直す。
TPPは入らない。
パリ協定から離脱する。全部やったじゃないですか。
──────────マット安川
で、そんなトランプさんなんでメディアや新聞に出ないんですけど、
みなさん米朝会談が行われると言っているだけで、行われるということはそれはなんに対して、
どのように動き狙っているのか
というのが全くあまりないんですけども、これどう見ていますかね。
──────────宮崎正弘
00:11:26
あのね、伏流線というかね、要するに基礎的な流れが何かというと、
それは南シナ海が中国の海になって、アジアからアフリカの先ジブーチまでね、
中国の軍事力が突出していると。
今やインド洋囲んでいるという中国の脅威があって、これアメリカとしては不愉快な出来事ですね。
で、もう一つの問題は、中国がどんどん金を使って世界中で突貫工事をやりながら、
これは一帯一路シルクロードだと言っているわけでしょ。
これは逆に言えば中国の影響力を世界中に高めてアメリカの影響力を削ぐと。
ということもアメリカにとって不愉快だ。
しかし一番最大の問題は何かというとね、貿易不均衡ですよ。
何しろ年間3500億ドルから、アメリカは対中貿易赤字。
それでねどういう歩みできたかというと今までは北朝鮮の問題があったから、
中国に対してそんなに攻撃しなかったわけでしょ。
ずーっとね。それで中国に融和してきた。
北朝鮮の制裁に協力してくれるんじゃないかと。
いやひよっとしたら、北朝鮮の問題を中国が解決してくれるのではないかという期待があって、
中国に対してかなり優しい路線でしたね。
それ、ころっと変わったでしょ。
何が変わったかというのは、中国の鉄鋼に25%の関税をかける、アルミ製品に10%の関税をかける。
まだあるんですよ。
知的財産権を侵害している。
過去の分も含めて報復関税日本円にして10兆円取ると言っているわけだよね。
これね、アメリカの対中貿易戦争宣言なんですよ。
宣戦布告ですよ。
逆にこれ一番慌てたのは中国ですね。だから全人代の最中にもかかわらず、
リュウカクをアメリカに送り、らちがあかない。そしてヨウケッチを送り、非常に冷たくされた。
それで明日決まりますがね、オウギサンが国家副主席これもほぼまちがいないでしょう。
そしてオウギサンが何をするか、対米交渉ですよ。
アメリカとの交渉はこのエース級が出てこないことにはね中国は人材払底とというところに
今着ているんですね。
ということはそれから北朝鮮問題。
これはもはや中国敵視政策に踏み込んだと見た場合に逆に北朝鮮は自分の駒にする必要があるわけ。
それはニクソンが1971年7月15日に何を言ったかというと、突然敵対していた中国と仲良くするって、
私は北京に行くといったんですね。
世界中ひっくり返りましたね。あれと同じことをやるんじゃないですか。
私は平壌に行くと言い出しかねないよ、トランプ。
──────────マット安川
実際に最終決断に至った要因かわかりませんけれども、中国からの特使が北朝鮮に行った時に、
会いませんでしたね。金正恩は。でも、この前韓国からの特使はあっているわけですよね。
やっぱりそういうところでも中国は影響力ないということを見切ったわけなんですかね。アメリカは。
──────────宮崎正弘
いや、あのね、この1500年の歴史を振り返ってみると、
必ずしも朝鮮半島は中国にとって家来じゃないんですよ。
朝貢してきた。
それは確かに朝貢してきた時代もありますが、しかし高句麗は隋唐に歯向かって、
唐を滅ぼした直接原因は何かというと高句麗の台頭ですよ。
それで聖徳太子はそれをよく見ていて、今がチャンスだと、ね、
日出ずる処の天子、日沒する処の天子って、ああいうしゃあしゃあとね、国書を発行すると、
いうのは日本もちゃんとした情報を取ってたわけでね。
で、逆に中国から見ますとね、この南北が統一するということは、高麗連邦の再来なんですね。
これは不愉快なことです。中国にとって。
ふたつ目。
ふたつ目の問題は北朝鮮が持っている核兵器。
アメリカに届くって言っていますね。
あれ、ぐるっとひっくり返すと、中国全域をカバーするんですよ。
中国にとっても北の核ってのは、これ、最大の脅威のひとつ。
だって北京の地下シェルター完全に完備していますけど、
1万人以上10万人くらい暮らせるシェルター作っているんですよ。
地下都市を。
何に備えているんですか?中国を核攻撃する国って他にあるの?日本は持ってないしねぇ。
そうすると、何の脅威に備えているというかは最大の問題であってね、
で北朝鮮としてはこれによって中国に対しては対等であると、
すごくいいポジションを得られるわけでね。
そうなりますとね、そうやって考えてきた場合トランプのアメリカは、
北朝鮮といつまでもボツ交渉ではいられない、それよりもこれを自分たちの駒としてつかったら、
しかもこれ北朝鮮乗ってくるんじゃないか。
突然制裁解除します。投資も始めます。
平壌に株式市場作ってもいい。
言い出しかねないアメリカってのは。
そういう国だから。
──────────マット安川
00:17:07
そうでしょうね。歴史もたくさんありますよね。
──────────宮崎正弘
だから日本としては相当蚊帳の外に置かれている思いますけれどもね。
日本の場合何も前に進まない。というのは拉致問題があるから。おそらく進まないでしょうね。
日本としてはね。アメリカがやることをあれよあれよって、
ニクソンショックの時の後追いってことになるかもしれませんよね。
そういう話がアメリカではねこういう話が出ているのに、
日本のメディア呼んていたって誰一人こういうこと言わないんだよね。
発想の貧弱というか、戦略的思考ができないというか、そういうことかもしれませんよ。
──────────マット安川
後追い的な思考なんですかね。じゃみなさんから行ってみましょうかね。
──────────加藤知華
横浜市のポンスケさんです。中国は今後北朝鮮を巡る動きに対してどのように関わってくるでしょうか。
──────────宮崎正弘
だからいま、さっきひとつ言い忘れましたけど、もう一つの問題があるんですよ。
旧瀋陽軍区、今の北部戦区。ここはねぇ、習近平は全く手が出せないとこなんです。
──────────マット安川
今までチョウトッコウとかオウギザンがそこ握ってたところですかね。
──────────宮崎正弘
いや、オウギサン関係ない。
江沢民派の軍人がね、軍隊の方は失脚したジョサイコウというのがボスで、
これが瀋陽軍区というか江沢民の利権を引き継いだと。
つまりね習近平なんかバカにしている派閥なんだここはね。
それが何かないかと汚職で摘発してトップをみんな入れ替えちゃった。
これね、瀋陽軍区の軍人たちはもう恨み骨髄ですよ。習近平に対してね。
習近平はこの東北三省、黒竜江省、吉林省、遼寧省ぷらす、内蒙古省一部入りますけれども、
ここ封じ込める、
つまりねぇ、みんなの発想ちょっと私の言うこと奇想天外に思えるかもしれないけれども、
中国は内輪で戦っているんですよ。
国防費よりも国内治安対策費予算の方が多いんですよ。
ということは、この東北三省というのは、昔でいえば蒙古がやってきた、
13世紀は元王朝って蒙古人じゃない。
次に新王朝ね。これ満州族の王朝じゃないですか。ですから万里の長城を築いて、
万里の長城の一番端っこ、が山海関、ここを防御するというのが、ずーっと歴代の中国王朝でしょ。
この山海関を守るというのが瀋陽軍区の一番大事な役目。
万里の長城以北から、蒙古の侵入を防ぐと。
この大事な瀋陽軍区のもう一つの存在理由が北朝鮮に対する抑えだった。
それをいいことに、北朝鮮と密貿易をやって、散々利権を拡大してきたのが、
これがまた瀋陽軍区の軍人幹部なんですよ。今もやっているでしょ密貿易。
──────────マット安川
それ代えられていないんですか。トップをかえたって話が。
──────────宮崎正弘
なんとか変えようとしているわけ。
これはダミーの企業ですから、運搬って言っても石炭も輸入禁止にしているんだけれども、
海の公海上に出てきてね、その積み替えを公海上でやったら、どうするもわからないじゃない。
石油は地下からパイプラインで行っているんですから、これだってわからない。
それから人道的医薬品食糧援助ってやっていますからね。
そのトラックに紛れ込ませて、何を送っているかわからない。
それで大体ねぇ、ロケットのミサイルの部品から鋼材から、エンジンから、
あんなの北朝鮮ができるわけないんですからね。全部密輸じゃないですか。
エンジンはおそらくウクライナから、中国経由でしょ。
鋼板ね特殊鋼板、ミサイルのソフトカバー、
あれなんかおそらくはドイツや四つ五つの経由地通して日本製品が行っているかもしれませんしね。
00:21:37
そういう北朝鮮とのビジネスでしこたま太ってきたのが瀋陽軍区の軍幹部であって、
これねぇ、まだ手をつけられないんですよ。
──────────マット安川
これは習近平がああだこうだ言ってそこのトップを入れ替えるとか、実際他ではやっていますよね。
ここではまだできていないんですか。
──────────宮崎正弘
いや、全部入れ替えちゃって、それでまたピックアップしようとして
瀋陽軍区の軍人から軍の中央委員会に引き込もうとしているわけです。
ところがもう行きたがらない。言ったら失脚するからね。
だから瀋陽軍区固まっているのもう。じっと。
だから習近平あそこ行くの怖いから、去年軍事演習やりましたね。
どこでやったと思います?
瀋陽軍区の頭越して内蒙古省でやったんですよ。
八万人から十万動員したと言っているんですけど、普通軍事演習は一万三千人以上の規模の時は、
外国の駐在武官を呼ばなければいけないという、
国際規約みたいなものがあるんだけれど、誰一人呼ばれていないじゃない。
そればかりかメディアが呼ばれていない。
あのフィルムはみんな新華社の下げ渡しですよ。だからそれぐらい恐れているですね、習近平は。
何を恐れているか、ズバリ暗殺です。
──────────マット安川
まだ行ってみましょう。どんどん。
──────────加藤知華
千葉の山下さんです。
習近平についてお聞きしたいですが、憲法を変えてまで、国家主席をやるというのは、なんなんでしょうか。
ただ単に権力にしがみついていたいのか、それともやりのこしたことがあるということなんでしょうか。
また、ラジオネームブラックさん、習近平氏が永遠に権力を持てるということになりましたが、
この先各国との関係はどうなっていくでしょうか。
──────────宮崎正弘
あのねぇ、独裁皇帝の誕生と言ってみんな騒いでますが、ペーパータイガーみたいなもんでね、
権力基盤非常に弱いですね。あのじゃあみんな賛成したかってのは、あの党の雰囲気というものでね。
今反対するとまずいやと、いうことでみんなすくんでいると。
そうみたらいいと思いますね。
だから去年の第19回党大会の時に、党の核心ということに習近平しちゃったでしょ。
誰も反対しなかったんですよね。というのはあれはね長老も含めて、共産党内部の総意なんですよ。
これで平穏無事に次に移行できればいいやと、習近平はわがままに終身皇帝なんか言い出したけれどね、
とりあえず二期十年という条項を削っただけであって、
だからそれが永遠を意味するのかあるいは、次の五年でおしまいなのか、
というところは非常に曖昧なんですね。
それがひとつ。
ふたつめは、普通の独裁皇帝というのはね、ふたつの特徴があるんですね。
毛沢東の場合は、なぜ独裁だったかというと、恐怖の政治、
つまりテロを使って恐怖の中で抑えたわけ、スターリンがそう。
もう一つはカリスマ。ナポレオンとか、シーザーとか、カリスマ性があってアレキサンダーもそうだ。
そうするとねみんな周りの人たちが遠慮するわけでしょ、
ああこのカリスマに任せておけばいいやっていい政治になっていく。で、習近平さん、どっちもないでしょ。
──────────マット安川
言われてみればそうですね。
00:25:26
──────────宮崎正弘
カリスマ性が欠如。じゃあテロを使って相手を殺戮できるのかって、そういうことできない。
せいぜい汚職裁判で失脚させるくらい。で、今刑務所に入っている政敵だってね、
政変あれば出てきますよ。もし政変があればね。というのはね、
毛沢東の場合はね、自分で殺人チームといったらみんなびっくりするかもしれないけれど、
政敵を暗殺するチームもっていたわけ。蒋介石みてくださいよ。
ライインシャとかね、タイリュウとかね、マフィアとくっついたボス、
これはみんな政敵に対する粛清部隊として使っていたわけですよ。
だから独裁権力ってできる。
で、袁世凱もそれやろうとした。
ところが習近平はそういうつまりあのひとのために死んでもいいというひとだれかいるの?まわりに。
いないでしょ。
いないんだよ。
ですから私、行っているのはこれはペーパータイガーだよって。
そんな恐れるほどの独裁じゃありませんよと。
だから一旦何かあって、たとえば経済が崩壊したり、したら、こういう習近平体制非常に脆いところからね、ドタッと崩れるという可能性も考えておいたほうがいいじゃないですか。
──────────マット安川
逆に習近平から見て今回のオリンピック後の韓国と北朝鮮がこういった階段を持っているとこはどう見ているんですかね。
──────────宮崎正弘
いや、不愉快で見ているでしょうね。あの人そもそも今の北朝鮮の指導者嫌いなんだよね。
あれ十一年前に国家副主席になった時に、習近平は北朝鮮行っているんです。
そのときにかなり不愉快な思いをしているらしくて、その後の発言を読んでいますとね、
われわれはこの体制の安定は望んでいない。
この朝鮮半島の安定を望んでいるんだ。
と言っているわけ。ということはレジュームチェンジがあったって構わないというのが習近平の考え。
だからそのメッセージを受け止めているからこそ、金正恩は絶対に中国に行かない。
絶対にいかないでしょ。これからもどうなるかというのはあの辺は、
緊張感を持って見ておかなければいけない。
──────────マット安川
先ほどの話の続きですけれども、実際アメリカに対しても、帯域貿易にしてもあらたな制裁というか、
そういうの突き付けて実際に中国も人がいない、じゃあ副総理にオウギサンを持ってくるとか、
それを対米要員にさせる。なりますかそれで。
──────────宮崎正弘
いや、あのね、アメリカはね対中国融和派をみんな変えちゃったでしょ。
つまりティラーソン国務長官首、国家経済会議の委員長だったゲリーコーンシュ、
入れ替えた人たちは何か、国務長官になるポンペオってこれCIA長官だけど、徹底的な中国タカ派ですよ。
今度経済会議の委員長になる、
ルドローだったかな、完全な反自由貿易主義者、反ウォール街主義者、
プラス反中国を鮮明にしているひとね、もうひとつ、もういっこあるだけれども、
これでピーターナバロってね、これ中国に制裁を強化せよって言っている人なんだけど、
この人がまた力を得てきたんですよね。
一時ジョンバノンが去ってトランプ政権には右の人がいなくなったのが、それは間違いでね、
今完全にトランプ政権というのは反中国タカ派で勢ぞろいしちゃった。
それを中国は見てひっくり返ってわけでしょ。なんなんだこれはって。
──────────マット安川
短い時間にぼんぼんぼん変わるもんですね。
──────────宮崎正弘
そこはアメリカのダイナミズムでしょう。
──────────マット安川
クシュナーはどうしているでしょう。
00:29:50
──────────宮崎正弘
かなり嫌われているからね。つまり、中国関係怪しいでしょ。イバンカブランドだって、
いまね、あんなもの、あんなものって言ったら失礼、アメリカじゃ誰も買わないんだからね。
スノビズム(snobbism 教養人を気どる俗物根性。紳士気どり。)の象徴でしょう。
中国行ったらイバンカブランドバンバン売れるんですよ。ま、日本でも買う人多少いるけどね。
そういう風にビジネスに絡んでいる家族がいたら、
それをホワイトハウスの上級顧問にするとかいうのはおかしいだよね。
だからメラニア夫人みてくださいよ。
何も発言しないしないじゃないですか。
トランプにくっついて行くのも最近嫌がってるじゃない。
あれでいいんじゃないですか。
──────────マット安川
行ってみましょう。
──────────加藤知華
ラジオネームえのもとよしかず53歳A型さんです。
習近平氏の終身最高権力者ねらいの憲法改正には呆れています。
過去の失敗に学ばない姿勢は人としてどうかと思ってしまいます。
とこで我が国の憲法改正ですが、自衛隊を明記するだけの案は私は反対です。
軍隊にしなければ隊員が捕虜になった場合、国際上で認められている
捕虜の権利が得られなくなってしまう恐れがあるのではないでしょうか。
いかがですか。
──────────宮崎正弘
まあね、憲法改正っていうのは今までタブーだったのに、
改正をしようという動きが出てきたことだけでも評価したほうがいい。
この間なくなった西部邁さんなんかは、こんな憲法捨てちまえって常に叫んでいましたからね。
だんだん日本のね新聞はともかくとして、ネットの議論を見ておりますとね、
改正なんてそんななまっちょろいことではなくて、この憲法はまず国際法違反、
つまり占領軍がね、被占領国に国家の基本法を押し付けることは、これ国際法違反ですからね、
ですからまずそこんところをはっきりして、憲法廃棄すればいいと。
これ、石原慎太郎さんも盛んに言っているけどね、私もそこが正論だなと思います。
今の憲法を改正するということは、逆に今の憲法を認めていることになるわけじゃない。
そういう議論もあっていいなと思っているだけど、今なんか細かな、なんですか、
第二項にもう一個足すとかね、枝葉の議論していますよね。
ま、そう言って一つ一つ進むと。
だって安倍さんの信条はなんか知っています?匍匐前進なんですよ。
すこしずつ、1センチでも進めばいいと。ま、それが政治家の任務ですけどね。
──────────マット安川
トランプとは正反対というか、ほふくどころじゃないですねトランプのやることってそう考えると。
──────────宮崎正弘
まあね、政治のシステムが違うから、ああいう乱暴なことがシステム上許されている国と、
日本のようにすべて周りを見て合議で進んできたという聖徳太子以来のね、
和の精神が一番大事な国と、それはやっぱり違うでしょう。
──────────マット安川
中国も違いますね。
──────────宮崎正弘
中国はアメリカと似ています。そっくりですよ。一夜明けたら全部変わるんだから。
──────────マット安川
00:33:14
実際オリンピックみましたけど韓国、これも文在寅さんも色々ねぇ、
北朝鮮の問題でいろんな発言したりしていました。韓国自体これどう見ていますか。
──────────宮崎正弘
韓国もね、要するにナショナリズムで糾合(〔「糾」は縄をなう,「鳩」はあつめる意〕
ある目標のもとに,人々を呼び集めること。「同志を―する」)できないんですよ。
あの国はね。
つまり国民は愛国心が何かわからない。みんな自分勝手バラバラで。
しかも李朝までは両班と言ってね、働かなくとも人民から搾取している階級があって、
いま、韓国の人がなぜ大学に入りたいの、そして、大学に入ったら今度は十代商社に必ず入ると。
入らなかったら負け組なんだよね、あのくにでは。
つまり両班を目指してて両班になれなかったら人生おしまい。
というのが今でも韓国のメンタリティーですよ。
それが基本構造にあってふたつめに、国家としてどうやってくに矜持を保ち、国の威厳を保ち、
それでナショナリズムできるかったらできないでしょう。
できないから反日なんです常に日本悪い日本悪い日本悪いって言って、
それで初めて国民が糾合しているんだけど、そう言っている国民がみんな日本に来てね、
成田に着くなり、ああ安心って。やっぱり日本はいいなって言っている。
この矛盾は。
なんですかね。
すごい矛盾ですよ。
──────────マット安川
宮崎さんも世界中どこでも、小さい国から大きい国までたくさん行かれていると思うんですけど、
寒い方、あったかいところ色々あると思うんですけど、
やっぱり寒方の人たちがお酒って強いんですか?
──────────宮崎正弘
それはしょうがないでしょう。
だってロシア行けばね、私酒そんなに強くないんだけど、ロシアに寒い冬なんか行きますとね、
やっぱりウォッカ一晩で1瓶開けますよ。ただし小瓶だけどね。
720くらいの。それくらいロシアの風土では、ウォッカはあっていますね。
健康にいいかっていうと、きっと悪いと思うけど。
──────────マット安川
ウォッカって、味が僕にはまだわからない。
──────────宮崎正弘
テキーラお飲みになるんだったら同じじゃない。
──────────マット安川
テキーラの方がなんだか。
──────────宮崎正弘
テキーラ何度?43度くらい?
──────────マット安川
何度ですかねぇ。今明確な数字でないですけど。
──────────宮崎正弘
あの、それはねぇ、その国それぞれお酒が、風土に合うのがあるでしょ。
台湾ビール、日本じゃちょっと首かしげる味だけど、台湾行ったらあのビールが一番美味しい。
化粧品がそうじゃないですか。資生堂はね、日本で作ったもの、暑い国には輸出しません。
00:36:13
というより、工場を暑い国の温度にして、それから作って出すか、でなければ現地に工場を建てる。
それね、お酒化粧品そういうところはみんなそうですね。
微妙なね、風土に対する適用力がないと、化粧品なんで特に基礎化粧品危ないでしょう。
ちょっと間違ったら吹き出物出ちゃうんだもんね。何の話でしたっけ。
──────────マット安川
じゃあいってみましょうか。
──────────加藤知華
ラジオネームさくらさんです。
中国さん食材の危険性についてお願いします。
禁止農薬入りや、段ボールの混入、果てはマクドナルドもチキン処理の衛生面で
大打撃を受けたことがありました。
宮崎さんにお伺いしたいのは、メイドインPRCの表記についてです、
中華人民共和国を言い換えただけで、メイドインチャイナでは売れないからと、
カモフラージュして実際に売り上げが倍増しているそうです。
日本国内では、韓国製品はメイドインコリアでは売れないからとリパブリックオブコリアの略である、
メイドインROKという表記で、流通しています。消費者を騙そうという魂胆が見え見えで
腹立たしい限りです。
安かろう悪かろうには手を出さないのが賢明ですね。
また、ラジオネーム偽石井さんからも中国さんの落花生について危険性の質問が来ておりました。
──────────宮崎正弘
落花生ね。
落花生も千葉の落花生を食べていると、ちょっと他の国の落花生に
手が出ないというひともいまけれどもですね。
あの、今の私の話を伺いながら、こういうことを思い出したんですよ。
ある大手デパート、ある北京駐在に任命されて、北京飯店に一年暮らしたんですね。
当時外国人市内にマンション借りれなかったから、北京飯店に暮らしておりました。毎日食堂に行きます。
あるときキッチンをのぞいたんだって。そしたら、おうまた日本人かよ。
まず、べっとフライパンに唾を吐いてそれから食事作るんだって。
で、四川省の山奥でしたかね。カップラーメン
ちょっと古いから半額にするって、近くの子供達が美味しいって食べて、死んじゃったのね。
四人ともね。だから日本だけが危ないんじゃないの、中国国内が危ないんですよ。
食品の安全基準ということをあんまりよく考えていないというのは、
一つは民度の問題あるけれど、ただね年間350万人くらい中国人日本に来るわけでしょ、
でね、あれだけ日本の悪口言っている人たちが日本に来て、
すばらしい、温泉素晴らしい、スキー場雪、みんな日本人のホスピタリティ、優しさ、
食堂に行ってもみんな親切。水はただ、それはねぇ、感激して帰りますよ。
それで食の安全というのは一番、この影響力すごいと思うのね。
だから中国の金持ちなんかみんな日本から食品買ってかえるでしょ。
日本の米を買い、
──────────マット安川
一時爆買いってのがありましたけど、1000ドル以上持ち出し禁止とか、
なんかいろんな話を聞きましたけれど、今その人たちお金はどうやって持ってくるんですか、
クレジットカードなんかですか。
──────────宮崎正弘
いや、年間50,000ドル。ですから10回来る人は一回五千ドル。ですか、今そうじゃない。
年間15,000ドルに減らされたんだ。
それでも10回来たって、一回千五百ドル。十分じゃないですか。
その代わり爆買いはもう出来ませんよね。
今みんなグループじゃなくて個人旅行で中国人くるでしょ。
この間奈良に行ってひっくり返ったんだけど、鹿に噛まれるの必ず中国人なんだよね。
やっぱりマナーが悪いから。京都の嵐山に行ったんですけどね、80%中国人だよ。
以前と比べて、本当にマナー良くなりましたね。
食堂でも、ガーッペなんてやらなくなったし。
温泉なんか入ったって、秩序正しくおとなしく入っているもんね。相当変わりますよ。ほっといても。
00:41:03
──────────マット安川
日本の北海道とか、地方の水資源を中国が買い占めているというニュースもよく出ましたけれども、
実情とは実際どうなんですか、それちょっと前のお金が自由に党幹部が使えるときの、
ビジネス要員が買ってたということなんですか。
──────────宮崎正弘
これねぇ、中国の場合国家の戦略上必要なことは全く例外的に送金できるわけですよ。
ですから北海道の場合はね、苫小牧から根室に至るこっち側しか買ってないでしょ。
つまり将来の北極航路の通り道として、重要視するところをいまどんどんどんどん土地を買い去っていると。
いうところなんでけども、そんな大規模にというより虫食い状態で買っているからね。
そのうち日本としたってね、今までは湿原だとか森とか、
何の価値もないところがよくいるよなって、どんどん売ってきたんだけど、
よく考えてみたらこれ水資源なんですよね。
だからそこで北海道も初めて、気がついているんだけども、
しかし北海道庁や知事は、いやいやどんどん売ろう売ろうという姿勢ですから、困ったもんです。
──────────加藤知華
徳島県のただひろしさんです。先日の台湾での地震被害では、心からお見舞い申し上げたい気持ちです。
私の周囲も親日国台湾の皆さんにたいする敬意の気持ちから、
募金をした方もたくさんいらっしゃるのですが、そんな台湾に対してきになるのは、
中国の影響と社会情勢の変化です。将来反日的な姿勢になる可能性はいかがでしょうか。
宮崎先生も以前指摘なさっていますが、馬瑛九総統などは領土問題や、
歴史認識でも明らかに日本に対して厳しい見解を表明していました。
──────────宮崎正弘
あのね、台湾の最大の問題はね、どこにあるかというのは外省人ですね。
外省人が12ないし13%なんだけれど、だんだん今世代交代が起きていて、
前蒋介石とくっついてきた人とその子供たちというのはね、
中華思想の塊で、それで統一なんですね。
つまり台湾本省人をまったくばかにしている。ただ不幸なことに軍、教育現場、メディア、
これを抑えたんですよ。ですから今台湾軍が、一番緊張の問題はね、
中国と戦う気力があんまりない。
中華思想組ですから。軍の不気味な存在が、一つの重しになって台湾の今の蔡英文さんは、
全く自由なことがあまりできないわけよね。
で、アメリカは支援する。今度は、あまりか台湾旅行法を通過させました。
下院上院を通しました。
これは何かというと、今から台湾の総統がホワイトハウスに行って、
トランプと会おうと思ったら会えるんですよ。
そういう法律にアメリ変えたんだよね。
逆に言うとトランプ大統領は台湾を公式訪問することができるという法律なんですね。
日本も真似して制定すればいいんだけど。
で、何の話でしたっけ。そうそう台湾の問題は、軍の不気味な重しというのがひとつの問題ですね。
二つ目の問題は、台湾の企業が15,000社、マネージャーエンジニア100万人が、
中国に行って暮らしていると。
これは言ってみれば人質ですよ。
台湾が投資した台湾の工場ね、中国大陸における、これはおそらく人質ですね。
それがあるもんですから、サンドイッチみたいなもので悩んでいる。いうのが実情でしょうね。
──────────加藤知華
埼玉のアリスタさんです。中東やアフリカから欧州への難民の件最近は全く報道されなくなりました。
今はどういう状況になっているのでしょうか。
──────────宮崎正弘
00:45:35
難民をドイツが無制限に引き受けたというところから、ドイツ政治の迷走が始まって、
それで仲間内からみんな、ドイツはやりすぎだと批判にさらされて、
なおかつメルケルはやっとの事で選挙勝ったけれども、4ヶ月も連立ができなかったと、いうことでしょ。
連立が不首尾に終わったらもう一回選挙をやる。そうするとドイツはおそらくね、メルケル敗退しますよ。
そこまで追い込まれてきている。その今の難民問題が、
ほとんどすべての問題の火ぶたを切ったんですね。
これシリアの難民の問題だったんだけど、今来ているのはイタリアです。
で、リビア、ナイジェリア、アルジェリア、エチオピア、みんなドーッと地中海を越えて、
イタリアにくるんですよね。
これ今イタリアは悲鳴をあげていて、この位間選挙開けたら、何と与党は惨敗。
4分の3は保守もしくは右の同盟連合と、それから五つ星運動とそれから、
ベルルスコーニのこの三つがとっちゃったんですね。
連立をやるでしょうけれども、そういう風に難民第一の問題、ヨーロッパの政治完全に変えてしまった。
保守化してしまった。
二つ目の問題、難民それ自身が行っても無駄だとわかって自ら止めちゃった。
というのが大きな問題だろうと思いますね。
難民というのは今後もちょっとでも紛争だの戦争などが起きると、やっぱり発生しますよ。
次危ないところ、うーん、インドパキスタン国境、危ないところたくさんありますよ。
──────────マット安川
そういう意味では今度、ラオス行かれるじゃないですか、楽しみですね。
そういう意味でなかなかこっちで、見れない情報というのも向こうにけば。
──────────宮崎正弘
ラオスの場合、逆難民というかなぁ、中国からドーッとラオスに入り込んで、
あそこで、チャイナタウン作っているんですよね。今実態を見ていないので。
見たら報告できると思います。
──────────マット安川
やはり、それはもうデカセギみたいな、感じで何人もわーって。
──────────宮崎正弘
そうそう、最初は運搬人で物資を運んでて、物々交換から。
今ラオスの北側が人民元経済圏ですから、人民元で決済を始めている、
だんだんこれほっときますとね、事実上ラオス内、中国自治区になっちゃう。
今事実上そうだけどもね。北海道の水資源買い占めなんかより、
もっと現実の経済侵略が起きていると、いうことですよ。
──────────マット安川
今コマーシャル中も中国の元官僚、軍の人たちが刑務所に入っているですけど、どんな生活、
──────────宮崎正弘
今トップでいうと、周永康という前の政治局員序列9位の人で
北朝鮮パイプを持っていた人がはいっているでしょ。
それから薄熙来、これ奥さんが外国人を殺害したということでそれがバレて、
これが習近平の最大の政敵でしょ。
兄貴分だけどね、これは終身刑で入っている。
タイザン監獄という、監獄の名所がありましてね、北京から西の法行ったところの山ん中なんだけれども、
豪華な生活しているそうですよ。
だいたい一流ホテルのようなベッドがあって、
テレビがついていて、一説によると電話もかけられると。
言うぐらいの優遇されているひともいると。
考えてみれば野坂参三とかさ、みんなあそこに居たんだよ。
つまり刑務所じゃない、そうやって隠れていたんですよ。だからその可能性はあるんですよ。
つまりねそうやって守っているわけなんだよね。
逆に言いますとね。他の刑務所に行くと未だに拷問があったりね、
すごいことがあるらしいんだけど、タイザン監獄というのは、要するにそういう政治犯、
大物をあつかっている。いうのが特色ですね。
00:50:30
──────────マット安川
そんなに辛くないんですかね。
──────────宮崎正弘
辛くないけれどもねぇ、電話で外部とつながればまだ安心感あるけれども、
外部との接触がないとね、だんだんこの精神が、健全ではなくなりますね。
精神の健康剤ってないでしょ。
スポーツ飲料はあるけれど、サプリだって精神衛生には効き目ないんじゃないの。
──────────加藤知華
ラジオネーム同期の桜さんです。三月十四日はホワイトデーでしたが、
今年はチベット騒乱から十年目の年ということでした。
習近平はしれっとラサなどの自治区の治安をアピールしていますが、
この数年で抗議の焼身自殺者は150人を超えて、昨年末は何と16歳の女子学生が焼身自殺で
フリーチベットを訴えました。現地では残酷極まりないジェノサイドが展開され、
民族浄化が進んでいて、ウイグルも同じ状況にあるそうですが、
宮崎さんなにか最新動向ご存知でしょうか。
チベットやウイグルには平和な日はこないのでしょうか。
──────────宮崎正弘
あのいまね、ペマギャルポさんが書いた、その百二十万人のチベット同胞がいかにして中国人にやられたか、
という本が出ているんだけど、えらい売れているんですよね。
やっぱり日本人はけっこう特に若い人関心を持っていると。
その本の中でペマさんが一番言いたいことはなにかというと、チベット仏教は寛容の精神であると、
その寛容ですべてを許してきたことが結局ああいう暴力的なね、
共産党支配を許してしまったことになったんだと。で、論理が日本にすぐ来るわけ、
日本の平和憲法、これは寛容の精神である。このままズルズルとすべてのことを許していたら、
チベットの二の舞になりますよという警告の本なんだけど、
こういうちゃんとした警告を聞く人たち、そのペマさんの本を買って読もうという若い人たちが出てきたと。
その一つの救いがあると思うんだけどねぇ。
ウイグルの情報なんですけども、厄介なことにシリアで殲滅されたとされたISテロリストね、
この人たちがアフガン経由で今アフガンまで来ている。
アフガンから新疆ウイグルってとなりですからね、
で今中国はものすごい警戒態勢を引いている。
それこそ、顔面を認識できる防犯カメラの精度の高いやつね、
それからモスクは出入り禁止。
交差点の辻々に検問があって、ウイグル人は身分証明書がないと通してくれない。
中国全土も今新幹線乗る時はIDカード必要なんですよ。
我々外国人はパスポート見せないと新幹線の切符売ってくれない。
切符の件ペンにパスポート番号印刷するんだからね。
長距離バス何をするかったら、みんなビデオ乗客一人一人ビデオとっている。
地下鉄は今全部X線の荷物検査ありますよ。
ですからこれだけにかけた投じた費用、中国の対外国防費よりも国内治安対策費の方が高い
というのがよくわかりますよ。それだけ恐れているんですよ。
──────────マット安川
そうですね、AIにものすごく、そういう意味では中国もかなり力を入れて、
──────────宮崎正弘
顔面認識のテクノロジーにいたったら、今やおそらく中国が世界一じゃないの。
ロイターの記者がこの間ね、変装してどっか奥地まで行って
それからマスクを外して南京かどこか市内入ってきたんですね、何分で見つかるか、五分。
すごいでしょ。日本の防犯カメラみてください。
ぼけているじゃない。あれ顔面認識できませんよ、そういういみでは世界最大の犯罪国家みたいなところが、
世界最大の防犯国家なんという皮肉なんですかねぇ。
──────────加藤知華
00:55:04
足立区のたけもとさんです。本日のテーマにあるアジア情勢ですが、
不透明な中国や南北朝鮮のみならず、森友問題の虚偽の公文書作成問題で、
我が国の安倍政権の先行きまでもが不透明になっています。
こういった問題が起きる背景の一つには緊張感のない政治が挙げられると思いますが、
そういうった政治風土が生まれてしまう原因の大部分を占めるのが
衆議院の選挙制度にあると思います。
現状において我が国にはかつてのような自民党による党内政権交代しかないいったところでしょうか。
アジア諸国をはじめ多くの政治を見られてきた宮崎先生は日本の選挙制度
とくに小選挙制度についてどのようにお考えでしょうか。
──────────宮崎正弘
これは制度というのは、制度、チェインジャブル、インスチュー、、、
悪いと思えば変えればいいのであってね、それよりも今の森友問題、これはね大阪府議会の問題でしょ。
いみじくも国会でやる問題でないですよこれ。
一体何をやっているんだろうと、常々日本はね、二流の政治家が、三流の政治をやっていると。
世界史的貢献て何もないわけね。
今世界を動かしているのは誰ですか。トランプ、習近平、プーチン、メルケル、ですね。
で安倍ちゃんがすこーしちらっと顔出すくらい。
あと日本の政治家誰一人この世界の舞台に出てきませんよ。
しょっちゅう外国に行ってニヤニヤ握手している人は多いんだけど。
だからそう考えると日本の政治の貧困というのは、何からきているんだろう。
本当に情けないというかやっぱり、今の人が言っていたように、
緊張感のなさです。使命感のなさです。
使命感の喪失、逆に言うと今日本は国家目標がないから、
こういうていたらくになったのも当然かなという気もしますよね。
──────────マット安川
でも、こう変えて行っていただきたいと思いますよね。私たちも選挙で選ぶわけなんですけども、選ぶ人間が、
──────────宮崎正弘
もう一つね、今小選挙区制のお話なさっていたけども、じゃあ、中間選挙区がいいのか、
でもそれも良し悪しありますね。ただもう一つはねドイツは5%ルールがある。
つまり、5%の支持がないような政党認められない。
どんどん落としちゃうですよ。そうするとなんかややこしい、3人くらいしかいないミニ政党だって、
存在すると全然ややこしいでしょ。トルコに至っては10%ルールで、10%ないと数に入れないの。
そういうのも民主主義なんですね。かといってアメリカはどうかというと、
ウイナーテイクスオールでしょ。つまり、51対49でもあったとせよ、
そこでカリフォルニアとったら、全票はこっちに流れるというそういう制度じゃないですか。
だからこれも民主主義でしょ。
つまり最大多数の最大幸福が民主主義なんだから、50.001%で勝利、片や敗者になる。
常にひっくり返るんだよね
。日本はそういう意味じゃ、そういうことをしない政治をずっとやってきましたから。
──────────マット安川
宮崎さんとアメリカ国内の話、カリフォルニアの話をしたかったですし、
ロシアとトルコの話もね、実はその行かれてきたベルギーの話もしたかったですけど、
改めて今絶賛発売中の、最新刊ですね、世界の中国化を食い止めろ。
ビジネス社からですね、宮崎正弘さんと福島香織さんですね、
だされて、私はこれ読んだんで。四回読まないと。
──────────宮崎正弘
まだ売れる本じゃない。中身が詰まりすぎなんですよ。というのは福島さんがしゃべりすぎで。
──────────マット安川
インタビュー方式がすごいあって、でもほとんど同じ意見ですからね。
同じ意見の人たちが語っているんで。話があるのかもしれませんし。
──────────宮崎正弘
情報つまりすぎです。今反省しています。もうちょっと。
──────────マット安川
僕は良かったと言っているんですけどね。見ていただきたいと思います。
01:00:05
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