李朝の特権階級であった両班同様に、自ら働こうとせず農民(企業)から搾り取る経営戦略である。
私はこれまで、韓国経済の二大ガンとして、金融制度と財閥制度をあげてきた。
まず、金融機関に競争原理を導入して活性化させなければダメである。
ここに驚くべきデータがある。
韓国の銀行員は、他国に比べて高い給料を取っても働かないのだ。
まさに、現代の「両班」である。
銀行が「イノベーション」能力を失っているから、韓国経済が沈んだまま浮揚雨しないのだ。
日米中韓4カ国の一人当たり名目GDPに対する銀行員給与比率を示す。
中国 214%
韓国 203%
日本、146%
米国、101%
(朝鮮日報2015年9月10日付より引用)
このデータの調査元である韓国金融委員会は、長官が閣僚待遇である。
韓国金融政策の最高意志決定機関である。
各国の銀行員給与が一人当たり名目GDPと比べて、高いか安いかにより
銀行業の相対的な「活性度」を見比べたのであろう。
データによると中韓が揃って、銀行員が高い給料もらっている。
これは、銀行が他産業に比較して競争上、有利な位置にあることを示す。
(金貸し業)が他産業に比べて独占的な位置にあるのだ。
金融業は本来、「イノベーション」の伝道役になるべきだ。
銀行業が自らリスクを取って、あらたな他のビジネスを発見して育成する。
そういう役割が、銀行業に課せられている。
単なる「利ざや稼ぎ」の融資では、担保さえあれば融資オーケーとなる。
そこから脱皮しなければ一国経済が発展しない。
中韓の銀行業は落第である。
日本は146%である。
米国の101%に比べればまだ割高だが、10カ国、地域の平均値である「159%」に比べて、
13ポイントも低い。
日米については「ゼロ金利」を行っていると言う共通事項がある。
それが、金融業の利ざやを下げている面も否定はできない。
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