──────────日本経済への見直し論強まる
これまでの韓国は、中国に対して最大限の敬意を払ってきたはずだ。
それが、どうだろう。悪口雑言のオンパレードである。
「やはり中国はまだまだだった」
「胸の筋肉はすごいが、脳みそが足りない国」「乗用車の運転免許証でジャンボ飛行機を操縦している国」
よくぞ、ここまで酷評したものである。
私はこれまで中国を「泥舟経済」と呼んできた理由は、前期のような内容を熟知していたからだ。
「歯に衣着せぬ」と言う調子の中国批判である。
韓国人の「恐ろしさ」を知る思いがする「反日」も、こういう感覚で行っているのだろう。
韓国が、中国経済をここまで悪し様に言う背景は、韓国の輸出先の25%が中国向けである。
そのための中国が、今や世界経済を撹乱する元凶になっている。
そのことへの「不安心理」が言わせた繰り言でもあろう。
日本を切り捨てて中国へ身を寄せたのに、肝心の中国経済はフラフラである。
日本を見れば、アベノミクスで復調している。
大変な外交的な失敗をしたのだ。
まさに「臍を噬む思い」であろう。
韓国民間シンクタンクの韓国経済研究院(全国経済人連合会グループ)は、
日本企業を積極的に研究対象にすることを勧めている。
「企業の根本的な競争力確保」と言う報告書で、「最近、韓国企業ウォン高、円安で価格競争力を失い、
輸出市場で苦戦している」と指摘した後「円高と長期不況を克服した日本の事例を
ベンチマーキングしなければならない」と明らかにした。
これまで、日本企業への評価は低かった。
「失われた20年」で、日本企業を過去の存在と見てきた。
だから、日本経済連との定期会合を行わずに放置したほど冷淡であった。
それが、ここへきて「日本接近」が顕著になっている。
日本企業の復活に驚いたのだ。
日本への情報情報収集を怠って、中国企業への接近で夢中であったのだろう。
2015年9月の朴大統領の訪中では、経済界から大型ミッションを送ったほどである。
中国経済は「落日」下にある。
大型ミッションも、たいした成果が上がらなかったに違いない。
そこで、「日本に学べ」と方向転換である。
韓国企業は、中国へ接近しても技術を盗み取られるだけで利益にならない。
それよりも、日本企業から学ぶべきである。
私は、こう繰り返し主張してきた。
今ようやく、そういう機運になったのだろう。
2015年9月吉日
勝又壽良
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