「朝鮮日報」(2015年4月12日付)は、次のように伝えた。
「昨年8月、中小出版社に入社したAさん(25)は、昼休みになると同僚に
「ダイエットしている」と嘘をついて1人でカフェに向かう。
それも同僚と鉢合わせしないよう、歩いて10分かかる店を選ぶ。
Aさんはそこで新聞を読み、企業の採用試験の問題集を解いてから会社に戻る。
会社でも、暇さえあれば上司の目を盗んでノートパソコンで履歴書を作成し、
退社後は会社のそばの大学図書館で英語の勉強してから帰宅する。
Aさんは、今年上半期の採用シーズンにもう一度大企業に挑戦するするつもりだ」
中小企業に職を得ても「腰掛け」意識である。
再度、大企業の「入社試験」を受けるべく毎日、昼休み1人になってカフェで
他社の採用試験問題を解いていると言う。
これでは、日頃の勤務に気が入ることもあるまい。
企業はそうとも知らずに月給を払っているのだ。
「月給泥棒」と言ってよかろう。
これが、一人や二人の特殊な行動でないから驚くのである。
韓国企業が業績不振であるのは当然だ。
企業への「忠誠心」はゼロである。
この身勝手な社員が多数を占めることに改めて驚かざるを得ない。
韓国社会は「大事主義」で病んでいるのだ。
この社会病理の裏にあるものは、前記の通り「事大主義」である。
大きい傘に身を寄せて、それがあたかも自分の存立を際立たせる便法と心得ている。
「鶏頭となるも牛後となるなかれ」(大きな集団の尻尾になるよりも、小さな集団の長となる)
という精神と程遠い。
韓国経済は、大企業の寡占体制である。
中小企業は劣位な立場にある。
「事大主義」や「よらば大樹の陰」と言う韓国人特有の精神行動から見れば「なるほど」と思う。
これでは、韓国経済の活性化が困難なはずである。
「内定通知書受け取るや、すぐに転職(注:再受験)に向けて動き出す新入社員たちに
企業が頭を抱えている。
研修を経て育てた新入社員が1から2年で辞めてしまうのは、人が足りなくなる大なくなるだけでなく、
組織の士気を下げてしまいかねないためだ。
転職就職情報サイト「サラムイン」が先ごろ、韓国企業311社を対象に調査したところ、
直近1年間に採用実施した企業の77.2%は
新入社員の早期退職で人材の確保に苦労したことがわかった。
また、退職した新人新入社員の10人に2人ほどは、会社の内定をもらってから辞めたことが明らかになった。
こうした転職予備軍が入社しないよう、採用プロセスを煩雑化する企業もある。
最近、採用試験に実務テストを加えた。
人事部の関係者は「内定までに手間をかけさせることで、
入社後に転職活動をする人を除く狙いもある」と話している」
韓国企業311社対象に調査したところ、直近1年間に採用を実施した企業の77.2%は
新入社員の早期退職で人材の確保に苦労している。
さらに「退職した新入社員の10人に2人ほどは、他社の内定をもらってからやめる」
と言う厚かましさだ。
新入社員でありながら、日頃の業務を放り出して他社に「再受験」とするのは
倫理観にも反することであろう。
もう何とも感じない。
「感覚」が麻痺している。
ここまで書いてきて気づくのは、韓国社会が「反日」で凝り固まっている裏に、
日本を踏み台にして成長してきたとの認識は0であることだ。
ひたすら「歴史認識」だけを問題にしており、日本から技術面でどれだけ支援を受けてきたか、
また、朝鮮戦争で北朝鮮の猛攻に堪えられたのは、日本の米軍基地が存在した結果である。
その安全保障上における日本の認識が脱落している。
韓国は、「喉元過ぎれば熱さも忘れる」類である。
残念ながら、これが朝鮮民族の特色であろう。
日本は戦後、米軍総司令官マッカーサー元帥が、大統領から解任されて帰国する際、
国会は戦後の食料品などに対して感謝の議決をした。
国民は沿道に並んでマッカーサー元帥の帰国を惜しんで小旗を振った。
原爆を落とした米国に対して、それとは別の謝意を示す。
それとは別の日本的な情緒である。
韓国は、日本の貢献を否定してしまってすべて憎悪する。
日韓は好対照な存在である。
これでは、和解は永遠に困難である。
韓国の転職サイト「サムライン」(2015年2月23日付)は、次のように伝えた。
「企業が2018年、新人として採用した社員の3分の1がが30歳以上だった。
4年生大学卒業者の平均年齢は、男性は32歳、女性が30歳となっている。
企業の59.4%が、「年齢の高い新人を採用することには負担が大きい」と回答した。
その理由として、53.3%が「他の社員が気まずい思いをする」、
48.2%が「社内の等級秩序が揺らぐ」と答えた。
「サムライン」は、求職期間の増加が、求職新人年齢を引き上げる主な要因になったと分析。
また「求職者の就職に対する高すぎる要求」(30.4%)、
条件の良いポストの供給不足」(13.7%)なども原因だと指摘している」
この記事を読み上げてどんな印象を持たれたであろうか。
日本では例年4月1日の入社日に、「今年も多数のフレッシュパーソンズが社会人になった」
と言う活字が紙面に踊る。
韓国では昨年の新入社員が、男性32歳、女性30歳だと言う。
これでは「フレッシュパーソンズ」どころか、「ミドルパーソンズ」である。
不思議な現象だ。
この年齢になって、ようやく腰を落ちつけて働きだすのか。
22歳で大学を卒業後、男子は10年、女性は8年も回り道している計算だ。
「就職浪人」としていたとすれば、国家的な損失である。
まさに現代の「科挙試験」である。
改革しようと言うムードがないとすれば、救いはないであろう。
今後の労働不足を考えると、15から64歳(50年間)の生産年齢人口の5分の1 (約10年)を
無為に過ごしている計算になる。
大企業であろうと、中小企業でも、キャリアを積んで「転職」するならば説明もつくが、
まっさらな「新人」として成り立つのは人材の無駄遣いである。
韓国では、男子で約10年も社会人としてのキャリアを無駄にしているのが、
それでも大企業に入社すれば「得」をするのだろうか。
その鍵を握るのは大企業と中小企業の「賃金格差」の存在だ。
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