「今日の両班」の座を手に入れられる可能性がある企業に入社するのも大変だが、
実は今日の韓国の大学生にとっては、その前に大問題がある。
就職口そのものがあるかどうかと言う深刻な問題だ。
「韓国経営者総協会の集計によると、2005年中に従業員100人以上の企業が採用した
大卒新人社員平均年齢は28.2歳だった」(聯合ニュース06.5.21)
こんな記事を初めて見た日本人は、「この数字、間違っているのでは」と思うだろう。
しかし、10年の韓国経営者総協会の集計でも「28.3歳」だった。
「就職情報専門のポータル大手が、登録された4年制大学卒業者の履歴書37,000余件を分析した結果、
08年の新人社員平均年齢は男子28.7歳、女子25.6歳。
98年と比較すると、男子は2.7歳、女子は2.1歳アップ。
男女合わせて平均入社年齢は25.1歳から27.3歳に上昇した」(連合ニュース09.6.22)
こうした記事を合わせて読めば、企業が採用する大卒新人新入社員の平均年齢が、
日本よりかなり高く、しかも上昇傾向にあることが読み取れる。
執行サイト大手のデータでは、男子は29歳近い。
が、これはあくまでも「平均値)だ。
浪人も留年も留学もしない上に兵役免除になり、22歳で就職する男子もいるはずだから、
28歳より上の年齢層に、人間集団の比重がなければならない。
初々しさなど全く感じさせない「30歳をとっくに過ぎた大卒男子新入社員」がいるわけだ。
大卒男子の入社平均年齢を仮に、日本23歳、韓国28歳としたら、5年間の開きがある。
その5年間韓国の学生は何をしているのだろうか。
まず兵役、あるいは代替役務がある。
もっとも、ここ数年は2%位が兵役免除になり、代替役務にもつかない。
健康そうに見えても医者の「持病あり」の診断書で免除になることもある。
さらに様々な兵役免除の規定がある。
高級公務員の息子に限ると、兵役免除率が一般の3倍と言う時期があった。
私は「韓国型腐敗」の断面の1つだと思う。
そして留学がある。
これが半端な数ではない。
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