就職情報会社ジョブコリアが発表した就職人気企業ランキングで、
「サムスン電子が30.1%の支持を得て1位となった。
調査を始めた04年から9年連続の首位。
2位ポスコ15.0%で、現代自動車4.3%、KB国民銀行4.1%、CJ第一製糖3.6%の順だった」(連合ニュース12.7.18)
そうした人気企業グループを率いるサムスン財閥のオーナーは、
脱税横領で有罪判決を受けた(李明博大統領が即日、特別赦免措置をした)。
そして、その中核企業であるサムスン電子は、下請けいじめに対する公取委の調査を何度も受け、
ときには物理的に妨害した。
あるいは談合しても最初に自首してライバルに打撃を与えてきた
(最初の自首企業は課徴金が免除される)。
これは、韓国人なら誰でも知っていることだ。
右の記事は、米連邦地裁でサムスンのアップル特許侵害が認定され
10億5000万ドルの賠償支払いが命じられた日(12年8月24日)より前のことだが、
外国の新聞、サイトに目を通す韓国人なら、サムスン電子がアップルを始め様々なグローバル企業から
「コピーキャット」つまり泥棒猫と手厳しく攻撃されていることをも知っていたはずだ。
もっとも韓国の国内報道は、ほぼ一貫して「双方が訴えている」と言うトーンで続いているが…。
こんな企業がなぜ、「就職したい企業一位」になるのか。
就職人気ランキングに影響与える要因(複数回答)は「
給料」44.3%、
「企業代表の対外的なイメージ」40.5%、
「企業固有のイメージ」27.8%、
「福祉制度と勤務環境」28.1%、
「企業文化」19.2%の順だった(同前)。
給料がトップに上がるのは理解できるが、脱税横領で有罪判決を受けた企業代表の対外的イメージが
「良い」と言うのなら、韓国の大学生の正義倫理観とはどういうものなのだろう。
サムスン電子は学生にとっての「就職したい企業一位」であるばかりではない。
「韓国能率協会コンサルティングが産業界の幹部5520人と証券会社のアナリスト230人、
一般消費者4560人など計10,310人に尋ねた結果…
サムスン電子が9年連続で「韓国で最も尊敬される企業」に選ばれた。
ポスコが2位、柳韓キンバリーが3位だった」(中央日報12.2.21)訂正する。
「韓国の大学生」ではなく「韓国人全体」の正義倫理観を疑問視しなくてはならない。
台湾の鴻海科技集団の郭泰明会長も「日本人は決して後ろから刺したりしない。
しかし高麗棒子は違う」と述べている。
高麗棒子は韓国人に対する中国語の蔑称だ。
「独断と偏見」との批判を浴びるだろうが、韓国人にとって重要なのは、
どんなに汚い術を使おうと勝ち上がることだ。
そして、絶対の王者として君臨してしまえば「尊敬」の対象になる。
その下に馳せ参じようとする人々で溢れるのだ。
わかりやすい例をあげれば、すっ転んでも金メダルのキムヨナだ。
外国のアイスショーからお呼びがかからないが、たちまち100億ウォンの長者になった。
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