それでも、韓流の現代ドラマを見ていたら、韓国人の自尊心の強さを
感じとることができるかもしれない。
民間大手では、自尊心の強さゆえのホワイトカラーの退社が多い。
同期が代理(課長の下のポスト)に昇進したら、なれなかったら同期生は
窓ガラスの1枚でも叩き割ってやめてしまうのだ。
課長、部長が発令されるたびに同じようなことが起こり、40歳代半ばで同期から理事が出たら、
そこまで残っていた人たちも一斉に退社する。
韓国の俗語「サオジョン」とは直訳すれば「45定」。
どんなに良い会社であれ、そして会社の規則にどう書かれてあろうとも、
ホワイトカラーの場合は40歳代半ばになったら、理事になれない限り、やめざるを得ないことを指す。
一流大学を出て、一流会社に28歳で入り、順調な道を歩いたとしても、
日の当たるサラリーマン生活は20年とは続かないのだ。
若くして挫折したホワイトカラーは、コネを頼りに前の職場で手にすることができなかった肩書、
あるいはそれより上の肩書をくれる企業を探す。
もう、月給がどんなに下がっても構わない。
問題は肩書きだけだ。
韓国に事務所がなく、電話とメールで取引をしている日本企業から、
「相手の担当者が煩雑に変わり、しかも何の引継ぎも受けてないようで…
どうなっているのか」といった質問をよく受けるが、こんな事情で次々に辞めていくからだ。
誰も後任に丁寧な引継ぎなどするはずがない。
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