下方硬直性が働くのか、20年後にはほとんど最下位なのか。
いや、そんな先の話より、韓国には喫緊の経済課題が山積しているではないか。
アップルとサムスンとの特許訴訟は、最終結論が出るまでにはまだ時間がありそうだが、
アップルによる締め付けは12年夏から顕著になっている。
現代自動車は、まともなEV、HVを作れるのだろうか。
現代自動車と事実上「同じ会社」である起亜自動車が12年9月に発表した
準中型車「K3](1600 CC)は公称燃費が14キロ。
いまどき信じられない低性能だ。
そして現代、起亜は、12年暮れにアメリカでまたやってしまった。
02年に米国で「エンジン出力(馬力)水増し広告」が発覚し、
集団訴訟に対して保証金を支払ったのに、今度は「燃費水増し広告」。
やはり集団訴訟になっている。
嘘吐き国民の中に生まれ育った企業が、韓国での日常を、米国で行い、ほとぼりが冷めた頃にまたやっただけのことだ。
ポスコは、かなりリストラをしたが依然として苦しい。
新日鉄がポスコ相手に、日本と米国で起こした方向性電磁鋼板の特許侵害裁判の行方が見ものだ。
新日鉄も、今度は「妄想の徒」を許さないだろう。
許したら株主代表訴訟。
トップは国会で証人喚問の場に立たされよう。
ユーロ圏の金融危機の余波が続く中で、超ウォン安の修正が始まり「輸出中心財閥」の揺らぎが表面にも現れてきた。
不気味なのは膨張するばかりの家系債務だ。
政府、政府系企業、地方公共団体を合わせると、12年4月末で債務は833兆ウォンと公表されていた。
GDPの3割台だが、少なくともこの五年は資産増加
より債務増加のスピードが上回っている。
「家計負債をめぐる統計公表を阻む金融当局」(朝鮮日報11.14.2)と言う記事もあった。
確実に「隠し負債」もある。
そう思っていたら、「個人、企業、政府の負債 GDPの3倍に肉薄」と言う記事が出たのだからびっくりした。
「韓国銀行が14日に発表した今年7から9月期の資金循環(暫定)報告書によると、
個人、非営利団体、、非金融企業、政府の金融負債は合わせて3591兆8000億ウォン(約280兆4549億円)だった」(聯合ニュース12.12.14)と言うのだ。
「韓国銀行が5日に発表した10月末の外貨準備高は3,234億6000万ドル(26兆418億円)、
前月より16億5000万ドル増加」(連合ニュース12.11.5)と言うのだが、米国債の保有額は急減している。
「米財務省が18日までに公表した報告書によると、前月日5億ドル減の416億ドルで23位。
23ヶ月連続で減少を続けており、前年同月日は2.6%減少」(聯合ニュース12.12.18)
「04年11月末現在、韓国の米国財務省債権保有額は693億ドルと、
日本、中国、英国に続き世界4位」(朝鮮日報05.1.31)と、大威張りだった時代に比べると、
ずいぶんと落ちたものだ。
米国債はともかくとして、本当に今日本当に公表されている通りの外貨準備高があるだろうか。
そんな状況があろうとも、ソウルの街は、派手やかな服を着た男女で溢れている。
そして「夜更かし大国」の上に「飲酒大国」ならではの喧騒が朝まで続く。
みんな金があるわけでもなかろうに「外華内貧」ここに極まりの風景ではないか。
その一方で、エスタブリッシュメントに属する人々は汚れた大金を懐に入れ、ふんぞりかえって高級車に乗り込む。
自分ではけっしてドアの開け閉めもしないし、バックすら持たない。
四方から支えられた(一輪車)に乗って、ふんぞりかえっていた両班の姿が浮かび上がってくる。
建物も服装も乗り物も、外国人観光客の目に入る文化的外観は全て変わった。
しかし、この国の文化文明の本質的な部分は、李王朝時代より進歩したのだろうか。
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