【嫌韓】韓国ウソの代償 24 中国経済は低迷しアジア経済に影響

アジア各国から中国向けの輸出が減速していると報じられている。

中国経済の減速や米中貿易戦争の影響が指摘されているが、

中国や取引先の国への影響が続くのか。

中国の国内総生産(GDP)統計があてにならないのは今や常識だが、

統計の中でも輸出入統計はある程度信頼できる。

なぜなら、中国以外の国による、中国への輸出入を合算すれば中国の輸出入もわかるからだ。

中国税関総署が2019年2月14日に発表した1月の貿易統計によれば、

ドル建て輸出は前年同月比9.1 %増、輸入は同1.5%減だった。

2018年12月の同統計は輸出が4.4%減、輸入が7.6%減だった。

市場では1月はさらに悪化すると予想していたが、実際の数字がそれを上回った。

ただし、1、2月の統計値は旧正月の影響を考慮しなければならない。

2018年の旧正月の休暇は2月上旬に始まったが、、2019年は2月4日だった。

このため1月の貿易取引には駆け込みの影響があったかもしれない。

多くのエコノミストの意見でも、1月の貿易統計の数字だけで中国が回復したとはしていない。

数字そのものを見れば、中国経済の景気減速は明らかだ。

ちなみに、2018年10月、11月の輸出の前年同月比はそれぞれ15.6 %増と5.4 %増だった。

輸入はそれぞれ21.4 %増と3 %増だったから、12月は急激に減速しているのがわかる。

中国の輸出減少は、相手国の中国向け輸出の減少でもある。

日本でもその影響が出ている。

財務省が発表した2019年1月の貿易統計速報によれば、中国向け輸出は前年同月比17.4%減だった。

2018年12月の7.0減から2ヶ月連続の減少で、減少幅は拡大している。

内訳は電子回路、半導体製造装置などで、米中貿易戦争の影響から

中国経済が減速していることが背景にある。

この余波を受けて、例えば日本電産は2019年3月期の連結純利益見通しが

前期比14%減になると公表した。

筆者は再三、世界各国で輸入の伸び率とGDP成長率には安定的な相関関係があると述べてきた。

これを利用して輸入伸び率からGDP成長率を推計できる。

2018年中から12月輸入伸び率は5.6%なので、これに対応するGDP成長率は0から3%程度となる。

2019年1月の輸入伸び率も芳しくないため、中国経済が低迷しているのは間違いない。

中国経済と関係のある日本企業でも、日本電産のように影響が出ている。

ましてや日本より関係の深い韓国では、さらに影響が大きい。

例えば、サムスン電子の中国におけるスマートフォンの販売台数は、

中国企業の台頭もあって急速に減少。

2018年11月は前年同月比52%減と伝えられている。

その結果、販売シェアは1%まで低下した。

米中の貿易戦争は安全保障問題もからむため、多少の交渉では完全解決に至らないだろう。

中国の景気対策効果が、対中輸出の今後の動向のカギになってくる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ページトップに戻る↑                           ページ一番下へ↓

【嫌韓】韓国ウソの代償 24 中国経済は低迷しアジア経済に影響


About kabumagariya