実は韓国は悲しい歴史をたどっている。
そもそもいつ建国がなされ、主権をいつ獲得したかすらよくわかっていないのだ。
日本は古代までずっと起源をさかのぼれる。
終戦後、一時は米国に占領されたものの、後に主権を回復した。
一方の韓国は、一応期限をたどってみると1919年の日本統治時代の朝鮮で起きた
日本からの独立を目指す「3.1運動」の後、海外で朝鮮の独立運動を進めていた活動家の
李承晩、呂運享、金九らによって、中国、上海市で結成された「大韓民国臨時政府」と言う組織だとされている。
だから韓国は自国の歴史を主張する時、この臨時政府があったことを論拠にする。
彼らが言うところの臨時政府の樹立は1919年4月11日(以前は4月13日)とされていた。
だが、臨時政府は国家として正式に国際的な承認が得られる事はなかった。
だから、歴史的に見れば1919年4月11日を建国日とするには無理がある。
さらに韓国は、1910年日本に併合されたが、実はそれを誰が解放したのかもよくわかっていない。
それゆえに、韓国の建国日は日本の終戦日(1945年8月15日)かもしれないのだ。
いずれにせよ、韓国が臨時政府を根拠とするのには、
日本の支配から逃れたいと言う気持ちが前面に出ている。
韓国は建国日がとてもあやふやなのだ。
だから国としても一貫したアイデンティティーがない。
これは悲しい話だ。
そんな韓国が、米国中心の安全保障と言う「呪縛」から逃れるのは不可能だ。
その一方で、安倍首相はそれを逆手にとって米国に食い込むことで、
安全保障を有利に進めていると言えるだろう。
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