本書の中ではもう一つの戦略戦略思想の転換が提示されている。
すなわち空母主体の現在の米海軍の態勢を改め、潜水艦を主体にし、
第一列島線の海峡(チョークポイント)で中国を封鎖すると言う
「オフショア・コントロール」の考えである。
この潜水艦への戦略移行は、確かにアメリカにとっては安上がりな解決かもしれないが、
第一列島線所に位置する日本にとっては死活問題になる。
これは第一列島線で、石油などの輸入を阻止することで、
中国を干上がらせると言う発想だが、そうした事態まで中国を追い込むには相当の時間がかかる。
その間に中国は、封鎖の突破を目指して、本土で無傷のまま温存されてるミサイル等の
兵器を用いて、第一列島線に存在する敵の軍事基地や政経中枢への
攻撃を行うことが想定される。
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【米中もし戦わば】解説-02
Posted in: 米中もし戦わば
– Posted on 2020/11/11
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