確かに、日韓間では通貨スワップ協定はいらないかもしれない。
これは世界的に見ても、ほとんど実施されていないからだ。
また慰安婦問題以降、財務大臣の麻生太郎が「約束した話が守られないのなら
貸した金も返ってくる可能性もない」と語るなど、交渉自体が困難となっている。
スワップはアジア通貨危機のような緊急時に通貨を融通し合う相互協定で、
日韓スワップ協定自体は韓国のためにあるのは間違いない。
ただ、それが嫌なら協定をやめればいい。
国交断絶により通貨スワップをやらないと言うのは話が逆だ。
なんでも国交断絶と言う人は、ただ韓国に対して厳しいことを言いたいだけなのだろう。
日韓スワップ協定は韓国へのメリットが大きいと言うイメージがあるかもしれないが、実はそれほどでもない。
これは「お金を差し出す」のではなく「お金を貸す」だけだからである。
確かに経済援助と言う名目でスワップ協定が用いられることがある。
これは皆「お金を差し出す」と誤解しているが、単なる円借款による貸付だ。
金利もそこまで低くはない。
借金は踏み倒されてしまえば困るが、国家間で借金を踏み倒すなんてことはまずない。
単なるお金の貸付と見れば、自分が借金によって、
そこまで大きな経済的な恩恵に預かれるのかと考えてみればいい。
借金はその人のためにならないことも結構ある。
一方で、断交反対派の中には「スワップ協定を結ばなければアジア通貨危機の二の舞になる」と
言う人もいる。
そもそもこれはロジックとしては正しくない。
順序が逆だ。
なぜなら、スワップ協定は何か経済危機が起こった後にお互いに助け合う制度だからだ。
ちなみに日本は、米国、EU、英国、スイス、カナダ、オーストラリアなどとのあいだで無期限、
金額無制限の通貨スワップ協定を締結しており、韓国は中国、オーストラリア、インドネシア、
マレーシアなどと締結している。
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