【むずかしい証券用語】移動平均線三種類

 ごくごくシンプルな移動平均線を再勉強

加重移動平均

加重移動平均は直近N日の個々の終値に異なる係数を掛けて平均を計算するものです。

直近の終値にかける係数を最大値とし直近から遠い終値になるほど係数を減らしていきます。

係数の減少を一定にしたものを線形加重移動平均といい、加重移動平均と言えば

一般的には線形加重移動平均を指します。

加重移動平均の特徴は、直近の値ほど大きい係数をかけるので単純移動平均よりも

直近の値段の影響が大きくなります。

 

指数移動平均

指数移動平均は加重移動平均の一種です。指数加重移動平均または指数平滑移動平均とも

呼ばれます。

線形加重移動平均の係数が直近の日を最大として直線的に減少したのに対し、

指数移動平均は係数の減衰が指数関数的になるように調整したものです。

減衰の度合いは平滑化係数と呼ばれ0より大きく1より小さい値を取ります。

一般的に平滑化係数は2÷(N+1)で計算します。

(Nは指数移動平均を計算する日数)

 

移動平均線

移動平均線はトレンドフォロー系のテクニカル指標で最も一般的なものです。

移動平均線には、単純移動平均線、加重移動平均線、指数移動平均などがありますが

一般に移動平均と言えば単純移動平均を指します。

単純移動平均線は直近N日の終値の平均値をグラフ化したもので、

その平均値を期間の最終取引日に記録します。

5日移動平均線の場合、当日を含めた過去5日分の終値を平均し、

それを最終取引日の移動平均値とします。

単純移動平均は株価のトレンドを見たり、株価の支持線、抵抗線として利用されてたりします。

また、移動平均線と株価の位置関係から売買ポイントを探るグランビルの法則や、

短期・長期のそれぞれの移動平均線を利用して投資タイミングをはかる

ゴールデンクロス・デッドクロスなどの投資手法にも利用されます

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