最終更新日 2020年6月17日水曜日 10:49:14
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【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】124フィンテックが実現する未来とは?フィンテックって一体何なの?

既存の金融機関が提供してきた機能を細分化し、テクノロジーで自動化して、

低コスト&スピーディーに実現するフィンテックの主役はスタートアップ。

富裕層に限定されてきた金融サービスの民主化と言う側面もあります。

 ここまでビットコインを始めとするブロックチェーンについて、

様々な角度から説明をしてきました。

国と言う枠組みを超えたラディカルな民主主義を実現するブロックチェーンに対する

世間の注目度が高く、フィンテックの中で一大潮流をなしていく事は間違いないでしょう。

しかし、フィンテックとは、その名の通り、ファイナンシャルテクノロジーの略ですから、

カバーする領域が広く、そこで利用される技術もブロックチェーンだけにとどまりません。

フィンテックは、ITの進化を様々な金融サービス分野に適用することで、

無駄をできるだけなくし、スピーディーに問題解決しようと言うもので、

ユーザが使いやすいサービスを安く利用できるようになります。

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【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】123オーガーは順調に滑り出す

オーガーも、2015年夏にICOが売りに出されています。

 人気集中で価格が高騰、10円で買ったICOが2000円(200倍)になったりしたので、

初期に10万円投資していたら200万円、100万円突っ込んでいた人が

2億円の利益が出た計算になります(利確売りをした場合)完全に博打の世界ですが、

どの世界にもIPO長者、ICO長者を夢見る人がいるので、

手を出す場合はくれぐれも自己責任でお願いします。

その後、2016年10月からオーガーで利用する仮想通貨REPが売りに出されています。

ただし、ようやく取引ができるようになったものの、

オーガーのブックメーカー自体のサービスはまだ登場していません。

言って見れば、オーガーと言うブックメーカー専用のチップが出てきて、

それには値がついたけれども、まだ賭ける対象はない状態です。

あらかじめICOにお金を投じていた人たちは、チップが出たことで

資産価値が数千万になったわけですが、多くの人はあえてまだ売っていません。

ブックメーカーのプラットフォームがオープンになった時こそ、

価値がぐんと上がると呼んで、まだ保有したままの人が多いのです。

こういう世界ですから、うまくいけばみんな万々歳ですが、

いつか大きな事故が起きるかもしれません。

 そうならないように、金融庁を中心に、顧客資産を事業資金と分けるなどの

法的ルールを整備しているわけです。

すでに市場が立ち上がって、一般ユーザも数多く参加しているビットコイン使用と、

そうしたICO市場を分けて考えるべきでしょう。

ビットコインは低レバレッジのFXのような「投資」、玉石混交のICOは

一か八かの「投機」と捉えておいた方が良いのではないでしょうか。

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【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】122玉石混交のハイリスク市場「ICO」

新しい仮想通貨がこれから登場すると言う時に、資金調達のためにまだ実体がない

仮想通貨の「予約権」が売りに出されることがあります。

これから売り出す仮想通貨の開発元による予約販売で、新規公開株のIPOにならって

ICOとも呼ばれています。

まだ実体のない段階の話なので、かなりリスクの高い世界です。

出すと言いながら出さない詐欺の可能性を排除できないからです。

その意味で、未公開株式市場と同じく極端な玉石混交で、

英語のわかるエンジニア以外の素人にはとても見分けがつかないのではないかと思います。

 先にアイディアをオープンにすることで広く一般の人たちから資金を集める

クラウドファンディングの「キックスターター」でも、

必ずしもすべてのプロジェクトが予定通りプロダクトを出荷するまでに至らないように、

ICOの中にはコインを開発しているように装って資金を集めたものの、

実態としては何もないと言う詐欺案件が紛れ込んでいないとも限りません。

今は仮想通貨周りが熱いので、期待だけで数千億円集まってしまう

怖い世界である事は知っておいてほしいと思います。

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【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】121透明性が高いため胴元の不正が起きにくい

ブロックチェーンにはすべての記録が残るので、誰が誰からいくら入金されたか

調べればすぐにわかります。

オープンで透明性が高いため、胴元が不正してもすぐにばれるところが、

オーガーが市場に向いていると言われる理由です。

取引がブラックボックスになっていると、賭けに勝った人にきちんと支払っているか、

胴元が余分に懐に入れてないか、確認する手段がありません。

例えば、JRA (日本中央競馬会)のテラ銭(取り分)は25%と決まってますが、

本当に75%が配当に回されているか、一般の人には確認する手段は無いのです。

また、ビットコインのところで説明したように、特定の国に属さない仮想通貨は

国際送金に向いています。

英国のブックメーカーに賭けるときに、円からドル、ドルからポンドに替える、

手数料は馬鹿になりません。

仮想通貨なら中間の手数料をごっそり抜くことができるので、

ブックメーカーにとっても、賭ける人にとってもメリットが大きい。

だから、予測市場プラットフォームとしてオーガーに注目が集まっているのです。

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【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】120勝ち馬にかけるのはある種の経済行為

日本では賭博行為として禁止されていますが、あらゆる勝負事の結果を予測して、

勝つ方にベットする(賭ける)賭け屋は、欧米では人気の高い娯楽です。

よくよく考えてみると、将来を予測して「勝ち馬」にかけるのは、競馬や競輪だけではありません。

株式市場も外国為替市場も、上がる方に賭けているわけです。

経済は予測(「期待」といいます)に成り立っているからです。

ブックメーカーでは、競馬やボクシング、サッカー、オリンピック競技の勝敗から、

アカデミー賞の受賞者、大統領選挙の結果に至るまで、ありとあらゆる勝負事が

賭けの対象になります。

日本だと、ノーベル文学賞の受賞者に村上春樹さんの名前が毎年上がる上がることでも知られています。

そのブックメーカーが対象とする「予測市場」で、掛け金を現金でやり取りする代わりに、

デジタルチップでやり取りしようというのが、オーガーの基本的な発想です。

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【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】119オンラインかけ市場の専用チップ「オーガー」って?

日本では賭博行為として禁止されている賭け市場(予測市場)ですが、

欧米では盛んに行われています。

オンラインブックメーカー専用の国際送金の手数料を払わずに賭けることができます。

ブロックチェーン技術は、用途によって、いろいろなサービスに転用できます。

最近注目を集めている「オーガー」は、ブックメーカー(賭け屋)の仕組みを

デジタル化したプラットフォームです。

オーガーで使われる仮想通貨が「リピテーション」ですイーサリアムと

その通貨イーサの関係と同じです。

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【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】118ブロックチェーンはまだ成長段階の技術

理系の人間にとって「枯れた技術」と言うのはマイナスイメージの意味ではなく、

失敗と改善を何度も繰り返し、バージョンアップ後のバージョンアップを経て、

ある程度成熟した技術を指します。

ウェブの記述言語であるHTMLは当初、構造を記述する部分と見栄えを決める部分が

一緒になっていて使い勝手があまり良くありませんでした。

そこで、標準化団体のW3Cで、レイアウトやデザイン等の見栄えの部分は

CSSで記述して、文書の部分はHTMLで記すと言うふうに分けることを決めました。

このように技能を何度も重ねていくと、非常に論理的になり、漏れもなくなる。

その状態を「枯れた技術」と呼んでいます。

ブロックチェーン技術も試行錯誤を重ねている段階ですが、まだ生まれて間もないので、

どうしても自分たちでは気づかなかったことが起きたりします。

だからといって、テストしきれていない部分があるのは当然で、

そこは年月が解決してくれるでしょう。

時間の経過とともに、それまでの失敗が吸収され、細かいバグも解消されて、

スキがなくなります。

その分、コードもながくなりがちで、高コストになってしまうと言う

マイナス面もありますが、想定外の事態に陥るリスクが減り、

安定して使えると言うプラス面も大きいと言うことです。

 既存の金融機関のようにミスが許されない世界では、枯れた技術を使ったほうがいいと

個人的には思います。

 安心して使えることに価値があるからです。

 ブロックチェーンのような新技術は確かに攻撃的にコストを下げる可能性がありますが、

社会的信用築いている金融機関がそこまでリスクを取って挑戦するメリットがあるのか

どうかは、考えどころだと思います。

ブロックチェーン周りの問題が複雑になりがちなのは、実験段階なのにも関わらず

資金の手当てが付いてしまうことで、どこかで爆発してしまう可能性があるのは

怖いところでもあります。

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【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】117イーサリアムとイーサリアムクラシックの主導権争い

当初は、イーサリアム社がもともとのブロックは誰もやらないから価値がないだろうと 

放置していたこともあって、イーサリアムクラシックの価値は

ほぼゼロに近かったのですが、世界ナンバーワンの仮想通貨の取引所が

突然イーサリアムクラシックを扱い出した結果、そこに値が付きました。

一旦値がつくと、それが500円1000円2000円と伸びていく世界なので、

それをきっかけに復活します。

価格が上がれば、マイニングする意味も出てくるし、ユーザからも

イーサリアムクラシックを扱って欲しいと言う声が増えてくるので、

私たち取引所も扱わざるをえなくなります。

理想論と、目の前のお金のどっちかをどっちを取るかと言えば、

目の前のお金になびいてしまうのは人間の性でもありますから、

高い値をつけた方にマイニングする人が集まってくるのはある意味当然です。

 最近は、イーサリアムに攻撃を加える人も出てきていて、

イーサリアムの攻撃で使えなくすれば、みんなクラシックに乗り換えるだろうと

言うことで、そういう闇の戦いが起きています。

そこで、そうした攻撃を受けないようにするために、

もう一度ハードフォークするぞと言う話も出てきて、混乱の極みに達しています。

今まさに繰り広げられている主導権争いはエキサイティングで、

それだけで映画になるくらい面白いのですが、それだけ仮想通貨と言うのは

まだ「枯れた技術」ではなく、試行錯誤を続けている過渡期の技術ともいえます。

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【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】116ダオハッキング事件とイーサリアムの分裂

ところが、2016年6月17日に事件が起きます。

ダオはハッキングされ、総額3600万ETHが失われたと言うものです。

ICOで注目され、150億円ほどの資金を集めたダオでしたが、

そのうちの75億円分をハッカー勝手に持ち出して逃げたのです。

もちろん、イーサリアム価格も暴落します。

ところが、75億円をハッカーから奪い返すホワイトハッカーが登場して、

サイバー空間上で数十億円の争奪戦が起きました。

75億円も失われと言うのは、ダオだけの問題ではなくプラットフォームとしての

イーサリアムにも問題があったのではないかと言うことで、イーサリアムの

運営元の話し合いで、本来は禁じ手である「そのような取引をなかったことにする」

(これを「ハードフォーク」と呼びます)ことを決定します。

ここで思い出して欲しいのですが、ブロックチェーンは「取引履歴」がひとつづきの

チェーンになっていることが最大の特徴で、だからこそ後から改竄することができず、

それが信用につながっていたわけです(198ページ参照)。

ところが、「その取引はなかったことにする」、つまり問題のある取引の直前で

取引を止めてそれ以前の状況に戻れば良いと言うことを、自分たちで決定してしまいます。

その結果、本来枝分かれしないはずのブロックチェーンが枝分かれしてしまい、

ある時刻を境に、後から書き換えられたブロックチェーンにつながるりイーサリアム、

書き換えられる前のブロックチェーンにつながるイーサリアム

(これを「イーサリアムクラシック」と呼びます)と言う、2つのイーサリアムが

同時に存在することになってしまったのです。

まさにパラレルワールド、平行宇宙のような状況です。

さらに問題を複雑にしたのは、ハードフォークの方針の決め方でした。

ブロックチェーンの主張としては、中央で誰かが管理するのではなくて

みんなで分散してやるから信用が担保されると言う面があったので

ごく少数の運営者だけで決めてしまったので、それに反発する人たちが出てきました。

 純粋に中央集権的な決め方が嫌いな、ブロックチェーン原理主義者的な人たちは

イーサリアムクラシックを支持し、今回のような問題を起こさないためには

書き直しも止む無しとする人たちは新しいイーサリアムを支持して、

業界を2分する大騒ぎになっています。

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【いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン】115ベンチャー投資は予測できない

もともとベンチャー投資の世界は、当たるも八卦当たらぬも八卦と言う面が強く、

どの会社が本当に伸びるか、専門家にも正確な予測は困難です。

そのため、スタートアップ専門のインキュベーター「Yコンビネータ」では、

ある程度セレクションをした後は、一律20,000ドル前後の小額の出資をして競わせ、

わずか1社か2社の大成功にかける投資モデルを採用しています。

オンラインストレージの「Dropbox」や、民泊マッチングサービスの「エアビーアンドビー」のように、

数年に1度、投資先が大化けすれば、それだけで全ての資金を回収できるわけです。

ダオもどうせ成功確率はわからないと言う前提で、最初は全張りしながら、

時間の経過とともに、成功確率が上がった会社については出資額を増やし、

逆を減らしていくと言う判断を、参加者全員の集合知によってシステム的に行うところが

画期的で、もはやファンドマネージャーも入らず、「資本主義の新しい形」ともてはやされました。

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