10,000円台のこまめな海外送金は日本人にはなじみが薄いかもしれませんが、
事業をやっていて海外と取引がある人なら、必ずぶつかるのが為替レートと手数料の問題です。
例えば、外資系企業で米国に本社があって日本に支社がある場合、あるいは逆に、
日本企業が米国に支社(子会社)を持っていた場合、円からドル、ドルから円に
資金を行ったり来たりさせるだけで、二重に手数料とられてしまいます。
その時、「円→ビットコイン→ドル」「ドル→ビットコイン→円」のように間に
ビットコインをかませるだけで手数料は安くなるのです。
もちろん、変動要因はエンドル相場だけではないではなく、
ビットコイン相場にも左右されることになりますが、入り口と出口は円やドルのような
法定通貨で、間の移動手段としてだけビットコインを使うというのは、
仮想通貨の最も理想的な使い方ではないかと思います。
銀行系の海外送金では顧客から送金指示を受けた国内銀行、送金先の外国銀行が
相互に口座を持っていれば、その口座を使って資金を振り替えれば良いのですが、
そうでない場合は、それぞれの銀行と相互に口座を開いている別の銀行
(コルレス銀行と言う)に間に入ってもらう必要があります。
例えば、日本の地方銀行からマレーシアの銀行に米ドルを送るとすると、
外国為替を扱っている東京のメガバンク、グローバル展開をしている
ニューヨークの銀行経由している可能性があります。
間に入るコルレス銀行の数が増えれば、それだけ手数料は跳ね上がるし、
途中で口座番号を間違えるなどの事務手続き上のミスが発生すると、
送金がストップしてしまいます。
送ったはずのお金が届かないと相手から連絡を受けて調べてみたら、
なぜか別の国の銀行で止まっていたと言う事態が起こり得るのです。
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