進行中のエネルギー革命
参照先:https://www.youtube.com/watch?v=Cj0O1HcVHiY
こんにちわ藤井厳喜です。先週私のYouTubeチャンネルの再生回数が100万回を超えまして、
これも日頃のみなさんのご支援と大変心から感謝しております。本当にありがとうございます。
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今後も100万回を超えてますます良い情報分析予測をみなさんにお届けできるように
頑張ってやっていきたいと思います。さて今回は非常に重要なテーマについてお話しします。
それは今世界でですね、一大エネルギー革命が起きていると、いうことなんですね。
単純に言いますと非常に安くて使いやすい天然ガスと石油、
これちょっと新しいタイプの天然ガスや石油なんですけれども、
これ世界中に大量に発見されております。
ですから世界のエネルギーの見通し、エネルギーの需給見通しは非常に日本にとって明るい、
われわれのようなエネルギーを輸入しなければならない国にとって
大変明るい安くて大量のエネルギーが供給されつつあると。
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いうことなんですね。
これ夢物語じゃなくてですね、これが世界の現実になっております。
さて今どういうことかと言いますと、エネルギー革命進行中なんですね。
やすい天然ガスと石油が大量に世界中で発見されましたすでに。
このやすい天然ガスの主流これシェールガスというガスなんです。
それから、石油それはシェールオイルというですね、新しいタイプのこれ石油なんでありますけれども、
これが発見されまして、完全に確実にですね埋蔵されている量と
ややここまであるだろうほぼ確実だろうという量含めますとですね、
シェールガス在来型の天然ガスと全く違う種類なんですが、
そうですねこれ400年分くらいあるってんですね。すごいですね、400年ですよ。みなさん。
確実にどこにあるってわかっているだけで、今ある天然ガスの7倍くらいありますから、
200年分くらい、いままでの7倍くらいあると。いうことなんです。
石油の方ですとね、これもゆうに200年分くらいあるねということであります。
6月に国際エネルギー機関というのがあります。
インターナショナルエナジーエージェンシーというんですが、これが2011年6月にですね、
(ここで英文発音はなんとか聞き取れるがつづりわからず)というですね、
我々はガスのガスといっても天然ガスですけれども、天然ガスの黄金時代に入ったのか
というレポートを書いたんですが、疑問系になっていますけど実際は、我々は人類はですね、
新しい種類の天然ガスの黄金時代に入ったんだよというレポートをだしました。
これによるとはっきりわかっているだけで、36カ国アメリカとかその他ブラジルとかですね、
だいたいヨーロッパの国なんかも含めてなんですが、調べました。
わかってないのは中東とかロシア旧ソ連圏は入っていないのですが、
36カ国調べましたらですね、シェールガスプラスその他の非在来型の天然ガスてのが見つかりまして、
膨大な量である。
シェールガスだけでですね、実は従来の7倍もある。
ということがはっきりわかってきた。
しかも非常に掘りやすい、コストも安く出てくる。いうことなんであります。
と言っていましたらですね、この同じシェール、シェールというのはですね、
英語でshaleと書くんですが、これは日本語ではページという字にですね、岩と書く。
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という種類のまさに本のページみたいにですね、何層にも横からみるとなっているですね、
岩盤層があるわけですけども、堆積岩層ですね、こっからですねガスだけでなくオイルも出てくると。
アメリカは急速にこの開発やっております。
ただそれがですの物凄い量であると、いうことがわかりました。
いまですね、世界中で一番原油増産をやっている国ってのはどこでしょうか。
じつはアメリカなんです。1日50万バレルずつ増産なんです。
1日50万バレルずつ増産してて、20世紀前半にアメリカは世界一の産油国だったんですが、
これが世界一の産油国に戻っちゃうんじゃないかと言われているぐらい、
アメリカはエネルギー自給になって、これ下手すりゃといいますか、
純輸出国、エネルギー輸出国なるんじゃないかと、言われているぐらいすごい勢いなんですね。
これがですね今世界でまず起きていること。
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仮想のことではありません。すでに起きていることであります。
天然ガスシェールガスについては、2006年からアメリカで生産がドンドンドン急増しております。
これについてはグラフがありますので後ほどですねこれはですね、こちらにこれが乗っています。
こんな感じでですね、
2006年からぐーっと数が増えていると。生産が増えているということお分かり頂けると思います。
それから石油の方なんですけど、これも在来型でないシェールオイルというものが出てきましてですね、
2008年くらいから続いて一旦ダメになったと思われていたアメリカの石油がですね、
どんどこどんどこ右肩上がりで増えてきた。いうすごいことがわかってきまして、
これ、アメリカだけではありません。
掘削技術がアメリカで開発されたものですから、アメリカでまず、
シェールガス革命、シェールオイル革命が起きたわけでありますけど、
実は世界中にあるということがわかってきました。
世界中というと大げさですけど、今までの石油天然ガスのように、
中東とか中央アジアとか一部にですねその集中している。
世界中から見るとですね均等に分布しているものじゃないわけであります。
どういうわけかイスラム教系のですね、アッラーに愛されているような国々といいますか
そういうところに石油ある。天然ガスいっぱいある。と言われておったんです。
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しかし、このシェールガスシェールオイルに関しては、非常に幅広く分布しております。
アメリカにもいっぱい出ます。
それから実は在来型のとは違う層から出てくると申し上げたんですけど、
在来型の天然ガス石油があるところにはその下を掘れば
必ずシェールガスシェールオイルが出てくるということでありまして、
ということは中東もですねさらにもっと埋蔵量がある、
従来型じゃない非在来型のガスもオイルももっとあるよと、人類全体としては明るいですね、
ことになってきたわけであります。それでもって今までガス田油田がなかったところからも、
いっぱい出ると。いうことがわかってきました。しかも、そのコストが非常に安い。
アメリカの場合この天然ガスなんか値崩れを起こしちゃってですね、
安くなりすぎているぐらいのことで、あります。
そして、もう一つはですねシェールオイルの方でありますけど、
これも1バレルにアメリカの国内ですと20ドルか30ドルで掘れるということでありますから、
非常に明るい希望が出てきた。いうことなんですね。
しかも天然ガスというものは燃やしましてもCO2削減、CO2の排出量が非常に少ない。
同じエネルギー量でもですね、非常に石油と比べても石炭に比べても、少なくなっております。
私はCO2化石燃料を燃やすCO2が増える地球温暖化するという説は、
これは全く確定した理論ではないと思っております。
一つの仮説であって私はきわめて怪しいと思っているんですけど、それはそれでさておきまして、
CO2の規制という点からも天然ガスは非常に優等生だということなんですね。
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これもうひとつは、安価なそして安定した電力供給の主流というのは
これからどうなっていくかと言いますと、この天然ガスが非常に大量に出てきたことによってですね、
天然ガスをガスタービンコンバイドサイクルで燃やす、そうしますと非常に安い電力供給ができると。
ということになってきました。
このガスタービンコンバイドサイクルというのは日本の重電メーカー、
三菱重工とか東芝とか日立とかこれほんとお得意技、世界に誇る日本の独自技術であります。
ガスタービンというのはこれはまだジェットエンジンを地面の上に置いて動かすようなものですね。
これで持って天然ガスでバーッとタービンをジェット噴射をやりまして
タービンを動かして発電タービンを動かすということなんでありますけど、
日本はすごい技術革新をしましてこれをですね非常に熱いですね、
天然ガス燃やしますから一回タービン燃やした後のガスも非常に高い熱を持っているんですね。
これでさらにですね水を蒸気に変える、そして蒸気タービンにしてもう一度回す、
その排熱をさらにもう一回利用する。二次3次4次の排熱まで利用してガスタービンを回していくと。
となると同じ軸を回転させていくんですが、非常に効率的にですね天然ガスを電力に変えることができると、
いうわけであります。そうすると非常に安定的にですね安い電力が供給できる、
これはですね今原子力発電が限界にきたら日本でどうするんだというときにですね、
それにとって変える非常にいいですね、安くてしかも安定した電力供給ができると。
いう時代がやってまいりました。
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この発電機のGTCCは日本のものでけど天然ガスが高かったらですね、
とてもやっていけないですね。
安い天然ガスがどんどん入るようになってまいりましたんで、
日本としては非常に希望が持てるということであります。
これはですね、原発の厳密な発電コストというのはよくわからないです。実は。
これは例えば廃棄したですね、放射能廃棄物を保存しておくこれは何年も、
それこそ10万年も保存しなければいけないっつったらそのコストよくわかりませんこれは。
そういうことを含めますとですね、これはそういうおそらくしかし、
コストの面で石炭よりも石油よりも天然ガスで燃やすものが非常におそらく
安い電力を供給できますから、私はこれはあとは、安全性とコストの面を考えて
日本人がベストミックスを考えていけばいいんじゃないかなと思います。
今言えることは、原発にこだわる必要はない、原発を減らしていこう、
あるいは脱原発に行こうと言ってもこれすぐには行けません。少なくとも現原発でいく。
そしたらそれどうしてこれを補うのか。これをやればいいという答えはもう出ている。
天然ガスでガスタービンコンバインドサイクルを日本中、これすでに動いているもんです。
きわめて安全です。地震が来ても大丈夫です。地震が来たらすぐに止めればいいだけですね。
地震が去ったらすぐに動かせます。こういったものでだいたいをして行けばよろしい。
そうしてですねその間に次原子力もどうするのかとどの程度やるのか、あるいはやらなくていいのか。
ということを私はじっくり考えていけばいいと思います。
確実に言えることは、太陽光発電とか、風力発電ではとても、とても
大量の安定した電力供給はできないということであります。
そして同時に一種の国民のコンセンサスとしてはいままでのままの原子力推進、
これはちょっと難しいだろ、やるとしたらシステムあらためてですね、安全性を優先してやんなきゃいけない。
となるとそれこそこれは、活断層の上のものはとりあえず止めなきゃいけないとか、
40年たったら廃炉にするということになっていますから、
もし国民のコンセンサスがもし新しい原子炉を作ることで得られないといたしますと、
40年後にはこれは日本から確実に原子炉がなくなるということになります。
その時どうするのかという答え、代替案がすでに出ているよということなんですね。
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私はイデオロギー的に原発は全部廃止なんてことは言いません。
しかしこの原子力発電非常に厄介なものであります。
廃棄物の問題もめんどくさいことがあります。政治的ななお話はまた後でいたしますけどれども、
それはそれとしてですね、代替案十分に安くて安定した電力を供給する元が出てきた。
天然ガスというものが大量に安いものが発見されてんだよ。いうことなんですね。
これ日本が今高値つかみされているのはですね。理由がありまして、
実は今までの在来型の天然ガスを買った時の契約というのは石油の値段と連動させて日本買ってんです。
それが在来型の天然ガスの値段の動きでもあったわけなんですね。
日本はこういう国でありますから、電力が途切れちゃ困るんで、
値段をより安くスポットマーケットで買うというよりは、長期安定供給ということを優先させて
長期契約やっていたんですね。
ですから我々高い天然ガスを買わされているわけでありますけれども、
今アメリカなどは2008年から2009年にですね、天然ガスの価格は6分の1くらいまで落っこっちゃったと、
いうことであります。
天然ガスというのは、しかしちょっと厄介でありまして、石油みたいにタンカーに入れて
すぐ持ってくることができない。運ぶとなるとパイプラインで運ぶ。
海でパイプラインがなければ、液化天然ガスと言って零下162度ですか、
それでもって冷やして液化させてそれをLNGのタンカーに入れて持ってこないといけない。
積み出す時にも設備がいる。
輸入する国内に持ってくる時にも港に大規模なこれは設備が要ります。
そういったものをかなり日本は作っていかなければいけないでしょう。
いうことでありますけれども。
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そういう非常に明るい見通しができてきたいうことあります。
ただもう一つは日本にとっていいこと言いましょう。
この天然ガス安くなったとはいえ、言ってもですねやっぱり外国から買うもんですから
安い方がいいですね。日本円高ですよ。
さあ私がちょっと前に予測しましたけど、
1ユーロはですね90円切って90円台になるんじゃないかと、今日あたり1ユーロ94円なりまして
90円切るところまでいくでしょう。
一ドルは70円切って60円台に入っちゃうんじゃないかと思いますが、円高で日本の製造業は厳しい、
そうすると日本の製造業海外に出ていかなければならないという辛い側面もありますけれども、
まぁ、少し戻して欲しいんですが、相対的に見れば一ドル100円120円時代からすれば、大変円高ですよ、
これで安く天然ガス買ってこられる。いいですね。
しかもですね、日本には総合商社という強い味方があります。
総合商社は今非常に元気になりましてですね、世界中の様々な資源に投資をしております。
特にシェールガスシェールオイルにものすごい勢いで投資しておりますが、
やがてやすいですねシェールガスシェールオイルが日本に入ってくる。
例えば、去年のエコノミスト誌の7月19日でありますけども、
商社絶好調今年も同じような特集が出ていると思いますが、
これだけですね世界の資源に向けて投資している。
特にアメリカなんかほとんどがシェールオイルシェールガス、在来型の天然ガスも若干あるようですが、
日本の大商社7つアメリカでのプロジェクト資源エネルギー権益世界マップ7つ出ていますけれども、
このうちの六つはですね、シェールガスシェールオイルに対する投資なんですね。
世界中でこれだけのことをやっております。ということは自前の日本の会社がですね、
これは別に日本国のためにと考えてやっているかわかりませんが、
お金儲けで合理的に考えたらですね、大変な資金力もあるネットワークもある。
世界中にこれだけ情報網を張り巡らせ、そしてビジネスネットワークでこれだけお金を投資して、
権益を抑えておりますから、日本としては外国の商社とか外国の石油会社に頼るのではなくて
日本の総合商社と自前でちゃんと調達してくれると。いうことであります。
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さあそんなこと言っているうちにですね、私これシェールガスシェールオイル必ず日本でも出るはずだと、
ということを申し上げておりました。
素人なりにですね、専門家の意見を聞いてみるとどうも日本でもかなり出るらしい。
Methane Hydrateのように深いところこれから開発するというんじゃなくて、
もう地べたの上からというますか、地上から出るんだよと。
いう話を聞いておりましたら、ついに出ましたですね。国内のガス田油田、シェール油田がですね、
秋田県から500万バレルのシェール油田があるということが7月の上旬にわかりまして、
非常に明るい記事であります。今までのアメリカなんかにおける、
シェールオイルの油田の発見のされ方を見ますと、一箇所で発見されたものってのはですね、
あっちゃこっちゃでもどんどん見つかってきているんですね。
ですから僕は秋田県新潟県、あるいはその近辺とかですね、あるいは日本じゅうかもしれません。
どんどんこれ見つかってくるんじゃないかというふうに思います。そうしますとですね
将来日本国の石油天然ガスの消費の一割二割三割とか日本国内でまかなえると、
しかも採掘コストも非常に安いですから、というような夢がですねもてると。
日本政府の持っているお金、エネルギー関係商社、持っているお金ここにですね、
どんどん新しいエネルギー源資源をですね、国内で探していくと。
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という方向に投資をいたしますとですね、探査をしてきますと、相当なものが出てくるという
明るい見通しが出てきました。これはたらればじゃなくてアメリカでは出ておりますので、
開発進んでおります。ので、やればですねこれ、日本でも出てくるのはほぼ確実であります。
ですから、日本も自分の国は資源がない、天然資源がない、エネルギー資源がない、
ある意味ではマインドコントロールされていたわけですね、
これは国際石油資本にマインドコントロールされていたんじゃないかと思うんです。
ところが調べてみたら新しい技術で掘れば、新しい種類の天然ガス油が出てくる。
わかったわけでありますから、今までのマインドコントロールから解き離れてですね、
国内の天然資源というものをしっかり開発していこう、これが非常に重要になってくるのではないか
というふうに思います。
それからですね、シェールガスというものこれがですね、非常に重要であるわけですけど、
シェールガスの他に非在来型ガスというのがですね、コールベッドメタンという
メタンガスの一種コールベットというのは炭層ですね、石炭のあるところに間にある。
存在しているガス。これも相当の量があります。
それからタイトサンドガスといってサンド、砂岩ですね、砂の岩、
ここの中に入っていたもので見つかる、ここに天然ガスというものも相当あります。
そうするとタイトサンドガスとコールベッドメタンとシェールガス合わせて
非在来型の天然ガスと言われておりますけど、
これもですねこちらの、表に出ましたように、膨大な量がわかっているだけで見つかってきました。
これアメリカの量が非常に多いのはですね、アメリカで一番初め調査が進んでいると。
いうことであります。ですから日本でもこの三種類出るんじゃないかと、
いうことが考えられるわけですね。
そんなわけで特に石油もありますけれども、天然ガス黄金時代に入ってきたよと、
われわれの電力供給だけじゃありませんで、エネルギーの将来非常に明るくなってきたと、
言えるわけであります。そして国内でも見つかればですね、
とにかく今まで外国から買うということは日本のお金出て行ったそれが日本の国内にとどまってですね、
循環するんですから、国内循環でますます日本の景気もよくする内需拡大に
非常に役に立つのではないかというふうに思います。
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さてですね、原子力発電については最近イデオロギッシュな、神学論争的な話が広まっていますが
、私は要するに安全で安価な安くて安全なエネルギー電力を供給するにはどうしたらいいか、
ということで、考えてみたらいいという話だけだとおもうんです。原子力が安全で安ければ、
やったらいいし、それよりも安全で安いものがそっちにシフトすればいいと。
いうだけの話であろうと思います。ただ一つ誤解されておりますのは、ですね、
原発による発電がですね、メイドインジャパンの電力だという考え方があるんですが、
これが全く実はそうじゃない、天然ガスと石油と一緒でしてですね、
ウランは外国から買ってくるもんなんですね。
買ってきてるもんでありますから、ですから輸入という点では石油と天然ガスと全く変わらない。
変わらないどころかもっとめんどくさい問題があると。
それはウランというのはこれは、原爆を作る原料に使われるののでありますから、
少しでも日本が核武装しよう、何てことになるともう売ってくれません。
非常に政治的にコントロールされた商品なんですね。
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これは日本がですねある次元からですね、三木内閣の時ですけど核拡散防止条約というのに入りまして、
日本は絶対核武装いたしませんという一筆を入れまして、
その代わりお前の国にはじゃあ、原発をやらせてやるという交換条件の元に我々はやっていると。
いうのがこの原子力発電であります。
この原発の元々の技術というのはアメリカから来たものであります。
ですから、日本もアメリカのGEにですね、それからウエスチングハウスという
二つのメーカー個々と協力しないと、ですね海外の進出も難しい。
もう一つフランスに大きな商売をしているアレバという会社がありますが、
日本の原発メーカーはみんなアレバGE、ウエスチングハウスと協力した上でなければ
海外に原発の輸出というもの難しい。
輸出しますと海外にまたその国がですね、これ核武装する可能性がありますから、
アメリカなんかと組まないと商売非常に難しいわけですね。
ま、それともかくとして、ウランも外国から打ってもらえるしかも日本で全部できたものを、
ウラン濃縮ができるわけでもありません。
濃縮されたものも買ってきて日本でやっているということで、国産の電力では全くありません。
そういったいみでこれは、それよりももし国内で天然ガスが出れば
それで日本の国産メーカーが作ったガスタービンコンバインサイクルであれば、
これは国内資産の電力であります。
そうじゃなくても原発の仕組み、これは日本の重電メーカーが作ったよというならば
このガスタービンコンバインサイクルこれもですね、メイドインジャパンでありますから、
これも半分自前の電力ということになります。
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これは原発と全く同じであります。しかもガスタービンコンバインドサイクル非常に安いんですね。
原発一基作ると2000億円、廃炉にうまくいっても1000億円かかる。
このガスタービンコンバインドサイクル200億円くらい一つできます。
実際に東京湾沿岸でも動いております。非常に安全で効率のいいものでありましてますます、
効率のいいものを日本はですね、作っております。
これも外国にどんどん売れることになるでしょう。ただ私はですね、
この脱原発をやるというなら相当慎重にやらなければいけない、というふうに思います。
というのは二つの理由を申し上げます。電力会社がなかなかやめられない理由がある。
それと地元原発を招いた現地がやめられない理由もあるんですね。
これなぜかというと原発が何兆円もですね、国の方針で国も電力会社も
資本投下やって作った設備であります。これ脱原発やるとですね、
今まで自分の財産だったものがゼロになっちゃう。
ゼロどころか廃炉費用だけがかかってくる。アセットからライアビリティー(?)にですね
たちまち帳簿の上で存在が変わってしまいます。
東京電力が例えば資産が10兆円あると思ったらいきなり、お前のところはこの部分無くせと、
5兆円、3兆円になってしまう。
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自分の財産が。これは電力会社やりたくないですよ。今までこんなに設備投資したんですから。
使いたいと、それは当然だと思います。廃炉にするなら国家の方針でやったんですから、
国家が買い取ってですね、廃炉を責任もってやる。それとお金でしますから、その金でですね、
新しいガスタービンコンバインドサイクルを買う、そして政府もですねガスパイプライン網を作る。
輸入設備のプラットフォームをちゃんと作ると。日本は全国をつなぐガスパイプラインがありません。
これは大設備投資やるべきものだと思います。したら電力会社も古い設備を売って
、その頂いたお金で新しい設備をつくっていくと。
バランスシートも痛みませんし、スムーズに転換ができる。
いうことであります。もう一つはですね原発はどこにあるんですか。
いいますと、これはみんな申し訳ありませんけど経済発展が遅れたところに、
持ってこざるをえなかった。あるいは過疎のところがですね、
しょうがなくて原発を受け入れた経緯があると思うんです。
ですから、現地の人だって原発やめるって言われたらどうすんですか。
今までこんなに犠牲を払ってやってきたのに。
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原発止められたらそこで働いている人もいる、そこで落ちるお金で
かろうじて過疎地の自治体やっているんで、このことを考えないで原発やめるというのは、
私は非常非現実的であると思います。
私は原発を国家が買い取ればですね、綺麗に廃炉にするには時間もかかりますし、
設備投資が要ります。廃炉はそれだけで大きな一つのビジネスです。
ですから地方自治体に公共事業として廃炉ビジネスとしてやることによって
10年20年そこの過疎地域のですね原発がある地域の人たちにお金を落としていく、公共事業やってく。
そういうことをきっちりやったら私はいいんじゃないかとおもいます。
全体としてどういうベストミックスにするのか、今これだか余裕があるのですから、
エネルギー供給考えたらいいと思います。
これを5%にするのか10%、15%ならもっといいのか、
あるいは今のままでいいのか25パーくらいでいくのか、そしたこれだけ事故起こしたんですから、
安全性の問題もう一回組み替えなければいけない、ということも出てきますよね。
だんだん減らしていくということであれば、どういう形で減らしていくのか、
ベストミックスはどこらへんにあるのか。安全で安価な電力を供給するには
どうしたらいいかということをゼロベースで私は考えてみるべきじゃないかと思います。
また、それだけのことができる余裕がですねこのエネルギー革命、シェールガス革命、
シェールオイル革命によって生まれてきた、ということが言えると思います。
さて最後に一言、これは世界的に非常に大きな政治的な意味合いがある、実は事件なんですね、
このエネルギー革命は。
アメリカが国内で先ほど見せたグラフのように天然ガスや石油がどんどん出てきた。
アメリカがですねエネルギー自給に向かって進んでいる。
アメリカが完全に自給できなくても、隣のメキシコなんかには売れるものは売っております。
そうするとどうなるかというと、アメリカのエネルギー革命によってですね、
アメリカの経常収支の赤字が減る可能性が非常にあります。
アメリカの経常収支の赤字の半分はエネルギー輸入だったわけなんですね
、そうするとアメリカの経常収支減るということは、アメリカのドルの国際基軸通貨としての
生命が長くなる。
長期的に見るとドルの価格、ドルの権威というものが戻ってくる、そういう可能性があると思います。
少なくともそれを支える要因ファクターにはなりえます。
それからですね円が強いものですからドルのそういう復活というものは、
あまり直接には実感ないかもしれませんが、長期的には非常に大事なことになってくる、
ユーロというライバルがダメでありますから、ドルが国際基軸通貨としてより長生きする。
ドルの長寿を支える一つの要素にこのエネルギー革命がなってくるでしょう。
いうことこれは言えると思います。それからですねこのアメリカがですね、外交政策として、
外国特に中東地域にですね、過剰に干渉するそういう外交政策を取らなくなる可能性があります。
というのは国内のエネルギー状況がですね、自給に近づいていくとなりますとですね、
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かならずしも中東地域、石油天然ガスの安定供給するためにアメリカが政治的に
コミットメントしなければならない、そういう動機インセンティブがより低くなっていくと思います。
これはアメリカは世界に冠たる大帝国でありますから、
いきなり孤立主義に行く全くの非干渉主義に行くということはちょっと考えられない。
しかしアメリカが中東地域に干渉してきたこれの非常に大きなインセンティブ動機、
モチベーションというのはですね、中東地域におけるエネルギー供給を安定させる、
それが世界のエネルギー供給を安定させるということで、あったわけですね。
そのインセンティブというのがより少なくなっていくと。
私はアメリカとしてはそれはいいことじゃないかと思いますね。
やたら世界のいろんなところに干渉してですね、世界中から、世界中で問題を起こす、
フリクションが起きる、アメリカの国力が落ちていくというのが、過干渉といいますか、
外国に対するインターフェーション、干渉の量が減るということはアメリカ全体として
非常に健全なことではないかと思います。
アメリカは世界に向けてある程度責任をちゃんと果たして欲しいと思いますけれども、
特に何かエネルギー問題だけにですねアメリカが中東のエネルギーを狙いに
あそこに帝国主義的な政策をとっているんだと、批判する人もいます。
私は必ずしもそうでないと思いますが、アメリカの国策の中に中東のエネルギー安定を供給させたい
(多分勘違い)非常に大きなインセンティブがあった。
それが少し減っていくと。いうことがあると思うんです。
これは我々に取っても非常に重要な意味合いがあることですね、もうひとつはですね、
今までアラブ系の産油国が持っていた世界のエネルギー対しての発言力、
ひいては政治力これが非常におっこってくと思います。というのは世界中でより均等な形で
シェールガスシェールオイルが分布しているというのがわかってきましたから、
エネルギーの独占的な力、そっから生ずる一種のアラブのオイルパワーというものがだんだんこれ、
落ちていかざるをえないであろうと。いうふうに思います。
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それからですね、これは日本に取っても日本の国内でこれが出ると。
いうことになりますと、かなり、いちいち海外の石油の値段に右往左往しなくて済むですね、
そういう状況により近づいていく、いうことが言えると思います。
私そういう意味が大きいと思います。
さて最後にですね、イスラエルという国に対して一言申し上げましょう。
イスラエルというのは中東地域にあってユダヤ人を中心とする国でありますけど、
唯一石油が出ない国と言われていたんです。
ところがイスラエルで大油田があるというのがほぼあきらかになりました。
これ完全に確定したということでないんですけども、さてどのくらいあるかというと、
サウジアラビアと同じくらいあるというんですね。
サウジアラビアの確定石油埋蔵量ってのは約2600億バレルなんです。
ものすごい数字ですけども、これとほぼ同じ2600億バレルくらいが
イスラエル国内にあるということがわかりました。
それからイスラエルはこれより早くわかったんですけど、地中海沖に世界最大級の
海底ガス田があるということもわかりまして、イスラエルはそのうちエネルギー輸出国に
なるのではないかということでありますから、イスラエルもかなり強い立場で
周りの国に対する対アラブ外交などができるようになってくるんじゃないかと、
いうふうに私は思います。
これも、中東の地図、パワーバランスを変えていく一つの大きな要素であろうかとおもいます。
まぁ、こういったことをしっかり見極めながら日本の外交も舵取りをしていかなければならない、
日本のエネルギー政策もしっかりとですね、現実に根ざして、
あんまりイデオロギッシュなことを言ってもしょうがないですね。
エネルギー電力の問題ってのは現実ですから、より安くて安価な(多分安全)エネルギーを
どうやって供給するのか、そういった点からより現実主義的な、
政策というものを取っていかなければいけないと思います。
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過去に縛られたですね、過去にマインドコントロールされた政策、というものを日本で惰性で
政策が行われているんじゃないかという危機感、私は持っております。
例えば経済産業省の、エネルギー白書を見ましても、このシェールオイル革命、
シェールガス革命について、書いてないことはないんです、専門家はわかっていると思います。
しかし、非常に国民に分かりにくい形で書いてあります。
例えばこれがちゃんとしたジャーナリズムだと、ちゃんと国民に極めてわかりやすい形で
出ておるわけなんですけど、残念ながら日本のマスメディアもこのインパクト衝撃、
基本的に日本に大変いいニュースであります。
このことをちゃんと正確に伝えておりません、ということで今日は今日本を巻き込んで、
そして世界で起きているエネルギー革命について、非常に安価で大量の天然ガス、
供給される時代になったんだよという明るいニュースについてお伝えいたしました。
藤井厳喜でした。
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