サービス極めつけは、楽天カードが楽天市場に出店している事業者向けに展開している
「楽天スーパービジネスローン」です。
仕入れに必要な資金を、50万円から3000万円の範囲なら、
簡単な手続きだけで貸し出すと言うサービスで、楽天が各店舗の決済データを
全て握っているからこそ実現できるスピーディー低コストの融資サービスです。
楽天は各店舗の数字をつかんでいるので、貸し倒れのリスクを低く抑え、
低金利で貸し出すことができます。
しかも、出店手数料が入るので、融資だけで儲ける必要はありません。
むしろ、ローンを組んでもらって取扱量が増え、売り上げが増えれば、
それだけ手数料収入も増えるので、金利は低く抑えることができます。
楽天カードや楽天銀行、楽天証券など、金融機関を傘下に持つ楽天ならではの
ビジネスモデルです。
楽天は今やただのオンラインモールの会社ではなく、
株やFXの売買手数料はカードローンの金利を中心に稼ぐフィンテックの優良企業だと言うことです。
CEOの三木谷さんは日本興業銀行(元みずほ銀行)出身ですから、その辺は抜かりないわけです。
ネット通販で覇権を競い合うアマゾンもマーケットプレイスの事業者向けに、
最大5000万円までを融資する「アマゾンレンディング」を展開しています。
アマゾンも決済データを握っているため、銀行よりも短期間で精度の高い審査が可能で、
事業者にとっては機動性の高い資金調達手段になります。
出店者向けの融資とは言え、既存の銀行や商工ローンにとっては、
強力なライバルが出現したことになります。
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